ゴミゴミした街。
窮屈な空間。
僕は、この街が好きだった。
時間を動かす大都市の中で、いつも慌ただしく
セカセカした空気が、僕に合ってると思っていた。
いつ寝たのかも分からない生活が、妙に格好良く
これが、大都市の中で生きるって事だと自分に
言い聞かせていた。

ひょんな事から、まったくの別世界。
今は田舎での生活。
この街には、時間というものが無いらしい。
のんびりしてて、車も人も見かけない。
どんよりとした空気と、シトシトと降る雨の音。
何をするでもなく、ボーとしてる自分。
今までの目まぐるしい生活。
今は無縁の生活。
雨の兵隊は、気付かうように優しく屋根をたたく。
こんな暮らしも悪くない。
僕は、知らず知らずのうちに寝てしまっていた。
暮らしのスタイル。
住めば都、そう言うものだろう。