規則性 その27(市川中 2022・①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

昔、他の学校で出されたことがあるので、見たことのある人もいたでしょうが、たぶんこれが初見、という人が大半でしたでしょう。

⑶の規則は書き出し方がうまければ気づくことができます。

 

問題

次のような操作を考えます.

 

操作:

ある数に対して,その数が10の倍数のときは10で割り,10の倍数でないときは3倍して2を加える。

 

この操作を繰り返し行うとき,次の問いに答えなさい.

 

⑴ ⅰ 1に対してこの操作を5回行ったあとの数を求めなさい.

  ⅱ 2に対してこの操作を5回行ったあとの数を求めなさい.

 

⑵ 1から100までの数に対してこの操作を行うとき,10で割るという操作を1回も行わない数は何個ありますか.

 

⑶ 1から100までの数に対してこの操作を行うとき,10で割るという操作をちょうど1回だけ行う数は何個ありますか.

 

 

解説

1→5→17→53→161→485

2→8→26→80→8→26

⑴ ⅰ 485 ⅱ 26

上記のように試してみます。

3→11→35 下1桁が5なので、1のときと同じく5→7→3→1→5→…と繰り返し、10で割れません。

4→14→44→…と下1桁が4をくり返します。

5 1のときより、これは10で割り切れません。

6→20→2→8→26→80→…と10で複数回割り切れます。

7 1のときより、これは10で割り切れません。

8 2のときより、これは割り切れます。

9→29→89→…と下1桁が9をくり返します。

以上より、下1桁が1、3、4、5、7、9は10で割り切れませんので、求める数は6×10=60個です。

⑵ 60個

操作後に下1桁が1、3、4、5、7、9となればその後は10で割り切れません。

そうすると、まず10、30、40、50、70、90の6つが当てはまります。

他は、まず、下1桁が2になるものを実験すると、以下のようになり、10で割った結果は27ずつ増えていくとわかり、結果、12、32、52、72、82、92がその後、10で割り切れないことが分かります。

12→38→116→350→35  

22→68→206→620→62  

32→98→296→890→89  

42→128→386→1160→116 

52→158→476→1430→143 

62→188→566→1700→170

72→218→656→1970→197 

82→248→746→2240→224 

92→278→836→2510→251

下1桁が6のものは同様に、16→50→5、26→80→8、と3ずつ増えますので、5,8,11,14,17,20,23,26,29となり、16、36、46,56,76,96が1回だけ割り切れるとわかります。。

下1桁が8のものも同様に、18→56→170→17、28→86→240→24と7ずつ増えますので、17,24,31,38,45,52,59,66,73となり、18、28、38、58、78、98が1回だけ割り切れるとわかります。

よって、計24個が求める解となります。

⑶ 24個