割合の計算 その29(頌栄女子学院中 2010・①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本当は面積図や天秤法が効く問題ですが、技術的理由から、食塩の量をもとに解説を作りました。

天秤法や面積図がしっくりこない人は解説を参考にしてください。

 

問題

A,Bの容器にそれぞれ500gずつの食塩水が入っています。次の問いに答えなさい。なお,答えの求め方も説明しなさい。

⑴ AからBに200g移してよくかき混ぜ,次にBからAに200g移しました。Aは最初5%の食塩水でしたが,7%になりました。Bは最初何%の食塩水でしたか。

⑵ ⑴の後,Aから何gかをBに移し,同じ量をAにもどしたとき,Aは7.5%の食塩水になりました。何gを移しましたか。

 

 

解説

※本当は天秤法が楽なのですが、技術的問題から天秤法でない方法で書きます。

A:300g、5%とAとBの混合200gを混ぜると、7%になるとのことなので、AとBの混合200gには500×0.07-300×0.05=20g含まれていたことがわかります。

そうすると、AとBの混合500+200=700gには食塩が同様に70g含まれており、そのうち、A:200g、5%からは200×0.05=10gもたらされているので、もともとの食塩水Bは食塩水70-10=60gを含む500gで、その濃度は60÷500×100=12%と求まります。

⑴ 12%

移す前と比較すると、Aは食塩の量が500×0.075-500×0.07=2.5g増えることがわかります。

このとき、Bは逆に2.5g食塩が減り、濃度も10%から、2.5÷500×100=0.5%減って9.5%となります。Aを□gと混ぜると9.5%になるとすると、□×0.07+50=(□+500)×0.095と等しくなりますので、□×0.025=2.5とわかり、□=100と求まります。

つまり、A:100gを移したことがわかります。

⑵ 100g