過不足算 その5(灘中 2001・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

過不足算的発想という意味の過不足算で、実際はいもづる算に近いかもしれません。

 

問題

りんごをかごに2個ずつ,箱に5個ずつ入れるとりんごが3個余り,かごに5個ずつ,箱に3個ずつ入れると最後の箱はりんごが1個足りない。かごは10個より少なく,りんごは50個より多い。箱の数は□個である。

 

 

解説

かごに2個ずつ、箱に5個ずつ入れることから、かごに2個ずつ、箱に3個ずつ入れることを考えると、このとき、りんごは箱の数×2+3個余ることがわかります。

また、かごに5個ずつ、箱に3個ずつ入れることから、かごに2個ずつ、箱に3個ずつ入れることを考えると、りんごはかごの数×3-1個余ります。

そうすると、箱の数×2+3=かごの数×3-1、かごの数×3=箱の数×2+4とわかります。

かごの数は10個未満であること、箱の数×2+4が偶数であることから、かごの数は2、4、6、8個のいずれかとわかります。

かごが2個のとき…箱:1個 りんご 2×2+1×5+3=12個

かごが4個のとき…箱:4個 りんご 4×2+4×5+3=31個

かごが6個のとき…箱:7個 りんご 6×2+7×5+3=50個

かごが8個のとき…箱:10個 りんご 8×2+10×5+3=69個

以上より、求める数は10個とわかります。

10個