割合の計算 その22(甲陽学院中 2015・2日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

税込みで支払うことのない金額の問題はよく出題されていました。

 

問題

ある店では定価の合計に8%を消費税として加えた金額を支払います。ただし,1円未満は四捨五入します。

 

⑴ 同じ商品を10個まとめて買ったとき,支払った金額は1706円でした。この商品を1個ずつ10回に分けて買うと,支払う金額の合計はいくらですか。

⑵ 定価がいくらであっても,支払われることのない金額があります。

① 1円から10円までで,支払わられることのない金額が1つあります。その金額はいくらですか。

② 1円から1500円までで,支払われることのない金額は何通りありますか。

 

 

解説

1706÷1.08=1579.629…より、税抜き価格は1580円とわかり、1個当たりの税抜き価格は1580÷10=158円と求まります。そうすると、1個当たりの税込価格は158×1.08=170.64円、つまり171円になりますので、10回に分けて買うと、171×10=1710円になります。

⑴ 1710円

実際に10円までの値段の税込み価格を計算します。

1×1.08=1.08より、1円。2×1.08=2.16より、2円。3×1.08=3.24より、3円。4×1.08=4.32より4円。5×1.08=5.4より5円。6×1.08=6.48より6円。7×1.08=7.56より8円。8×1.08=8.64より9円。9×1.08=9.72より10円。

そうすると、7円のみは支払われないことがわかります。

⑵① 7円

①について、9円のときに10円となり、それまでに9通りの金額があることがわかります。つまり、支払われることのない金額は10-9=1通りです。ここでも同様に考えます。

1500÷1.08=1388.88…より、1389円のとき、1500円を支払うことになります。1円から1389円まで、1389通りの金額があり、それぞれ税込みでの支払金額がありますので、支払われない金額は①500-1389=111通りとわかります。

⑵② 111通り