消去算 その7(海城中 2013・②) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

食塩水は消去算でこなせるものもあります。

 

問題

濃度6%の食塩水A300gを適当に2つに分けて,濃度15%の食塩水Bと濃度35%の食塩水Cに混ぜたところ,食塩水Bは11%に,食塩水Cは濃度28%になりました。食塩水Aを混ぜた後の食塩水B,Cの量の和が887gのとき,次の問いに答えなさい。

⑴ 食塩水Bに混ぜた食塩水Aの量は何gですか。

⑵ 食塩水Aに混ぜる前の食塩水Bの量は何gですか。

 

 

解説

食塩水Aと食塩水Bは天秤法の原理より、15-11:11-6=4:5、同様に食塩水Aと食塩水Cは35-28:28-6=7:22の比で混ぜたことがわかります。

このとき、食塩水Bを⑤、食塩水Cを22×⓵とすると、以下の式が成り立ちます。

④+⓻=300

⑤+22×⓵=887-300=587

この両式をそろえると以下の通りです。

5×④+35×⓵=1500

4×⑤+88×⓵=2348

よって、88-35=53×⓵が2348-1500=848gとわかり、⓵=16g、①=(300-16×7)÷4=47gとわかります。

すなわち、④=188g、⑤=235gと求まります。

⑴ 188g

⑵ 235g