速さのつるかめ算 その5(聖光学院中 2018・②) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

⑶がちょっとやりにくいですが、最難関、難関を狙うなら突破してほしいところです。

 

問題

60km離れたA駅とB駅の間を運行する新幹線があります。この新幹線は,A駅とB駅の間のP地点(A駅側)からQ地点(B駅側)までの5kmの区間ではある一定の速度に制限され,それ以外の区間では時速150kmで走ります。このとき,下の問いに答えなさい。

 

⑴ 通常,この新幹線はA駅を出発してからB駅に到着するまでに28分かかります。P地点からQ地点までの間を走るときの速さは時速何kmですか。

⑵ ある日,強風がふいていたためにP地点から通常よりも長いR地点までの□kmの区間で速度が制限され,この新幹線がA駅を出発してからB駅に到着するまでに30分かかりました。□にあてはまる数を答えなさい。ただし,P地点からR地点までの間を走ったときの速さは,⑴で求めた速さと同じであるとします。

⑶ ⑵と同じ日に,A駅を午前10時に出発した新幹線が,B駅を午前10時2分に出発した新幹線と,A駅とB駅のちょうど真ん中の地点ですれ違いました。P地点はA駅から何kmのところにありますか。

 

 

解説

時速150kmで進む55kmは55km÷時速150km=22分で進みます。

つまり5kmは28-22=6分で進みますので、このときの速さは時速50kmとわかります。

⑴ 時速50km

1kmにつき、時速150kmで進むのと、時速50kmで進むのでは6/5-2/5=4/5分の違いがあります。

今回、2分多くかかりますので、2÷4/5=2.5kmだけ制限区間が伸びたことがわかります。

求める道のりは5+2.5=7.5kmとわかります。

⑵ 7.5km

A駅発のの新幹線は15km進むのに、B駅発の新幹線よりも2分多くかかっていることがわかります。

⑵より、A駅発は出会うまでにB駅発よりも2.5kmだけ多く制限区間を走っていますので、A駅発は5km、B駅発は2.5kmの制限区間を走ることがわかります。

そうすると、P地点はA駅よりも30-5=25kmの地点にあることがわかります。

⑶ 25km