速さと比とは書きましたが、どちらかと言えば消去算です。
問題
次の文中のア,イ,エにあてはまる数字を,ウに「上」か「下」を入れなさい。
坂の途中に学校,太郎の家,次郎の家,花子の家があります。太郎の家は学校より坂の上に,次郎の家は学校より坂の下にあります。
学校から太郎の家に行き,すぐにもどって学校の前を通り次郎の家に行くと65分かかります。学校から次郎の家に行き,すぐにもどって学校の前を通り太郎の家に行くと90分かかります。坂を下る速さは上る速さの2倍です。
学校から太郎の家まで行くと( ア )分かかり,学校から次郎の家まで行くと( イ )分かかります。学校から次郎の家に行き,すぐにもどって太郎の家に行き,次に花子の家に行くと1時間50分かかります。また,太郎と花子が,それぞれの家から同時に学校に向かうと,学校に着く時間には5分の差ができます。花子の家は学校より坂の( ウ )にあり,学校から花子の家まで行くと( エ )分かかります。
解説
まず、学校~太郎の家を区間A、学校から次郎の家を区間Bと呼ぶことにします。
下りが上りの速さの2倍となることから、区間Aについて、下りにa分かかるとすれば、上りには2×a分かかることになり、区間Bについて、下りにb分かかるとすれば、上りには2×b分かかるとわかります。
このとき、2×a+a+b=65分、b+2×(a+b)=90分ということができます。
3×a+b=65…①
2×a+3×b=90…②
①×3-②
7×a=105
a=15、b=20
とわかります。
よって、( ア )分=15×2=30分、( イ )分=20分と求まります。
太郎の家から花子の家:1時間50分-90分=20分
太郎の家から学校:15分
このとき、花子の家が学校より上にあるとすると、太郎の家より上りで20分上、すなわち花子の家から学校まで20÷2+15=25分かかることとなり、問題文の条件を満たしません。
花子の家が学校より下にあるとすると、学校から下りで20-15=5分離れていることになり、花子の家から学校までは5×2=10分かかります。
よって、( ウ )=下、( エ )分=5分とわかります。
ア:30 イ:20 ウ:下 エ:5