場合の数 その14(海城中 2006・1回目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

場合の数は⑷だけですが、まあ、場合の数自体あまり取り上げてこなかったので、場合の数扱いにします。

多少技巧的な解き方を書きましたが、総当たりでもなんとかなるかもしれません。

 

問題

白,赤,黄,青それぞれ2枚ずつ合計8枚のカードがあります。同じ色には同じ整数が,違う色には異なる整数が書いてあります。カードに書いてある整数について,次のようなことがわかっています。

 

白2枚と赤1枚に書いてある整数の和は15です。

8枚全部のカードに書いてある整数の和は80です。

赤1枚に書いてある整数の3倍が黄1枚に書いてある整数と等しくなります。

白と青のカードどちらかに整数の1が書いてあります。

 

⑴ 整数の1が書いてあるカードは白,青のどちらですか。

⑵ 青1枚,赤2枚,黄1枚のカードに書いてある整数の和を求めなさい。

⑶ 何枚かのカードに書いてある整数の和が35になりました。それぞれの色の枚数を書きなさい。

⑷ 8枚のうち3枚のカードを取り出すとき,書いてある整数の和は全部でいくつありますか。

 

 

解説

白に1が書いてあるとすると、赤は15-1×2=13となり、赤2枚と黄2枚の合計は13×2+13×3×2=104となり、総和が80になるという条件に合致しません。

よって、青に1が書いてあることがわかります。

⑴ 青

15-赤1枚=偶数より、赤は奇数とわかります。

そうすると赤、青、黄の最小値はそれぞれ3、1、9で、このとき、白は最大値(15-3)÷2=6とわかります。

また、40-(赤+黄)=40-4×赤=4×(10-赤)=青+白より、青+白は4の倍数で、白は4の倍数-1とわかります。

そうすると、白は3とわかり、赤は15-3×2=9、黄は9×3=27とわかります。

よって、求める数は1+9×2+27=46とわかります。

⑵ 46

80-27×2=26より、35を作るためには必ず黄を1枚使います。

そうすると、残りのカードの和は35-27=8になります。

これを作ることができるのは青2枚、白2枚のみです。

⑶ 青2枚 白2枚 黄1枚

8枚のカードから3枚取り出す組み合わせを考えます。

3枚とも色違い…4個

2枚同じ…2枚の色ごとに3通りずつなので3×4=12個

2倍になる関係がありませんので、同じ和になるものは存在しません。

以上、16個とわかります。

⑷ 16個