因数の問題 その18(駒場東邦中 2008) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

あまり見ない問題が出たとき、一番有効な策は、まず力で押してみることです。

押してみれば、案外楽な方法は見つかります。この問題の⑶のように。

 

問題

2008にある整数をかけたとき,次の条件を満たすならば,そのかけた整数を「よい数」ということにします。

(条件)

かけたときの積に,2と8が1回ずつ現れ,2が常に8より左にあり,かつ2と8の間にある0の個数がちょうど2個である。

例えば,2008×626=1257008は条件を満たすので,626は「よい数」です。一方,2008×3989=8009912は2と8の位置が逆なので,3989は「よい数」ではありません。

⑴ 126は「よい数」かどうか,計算して答えなさい。

⑵ 積が2から始まる7けたの数になるとき,3けたの「よい数」を求めなさい。

⑶ 積が5けたになるような「よい数」は,10以外にはないことを説明しなさい。

 

 

解説

126×2008=253008なので、126は「よい数」といえます。

⑴ よい数

2000000÷2008=996…32より、求める数は997、998、999のなかにあります。

2008×997=2001976

2008×998=2001976+2008=2003984

2008×999=2008000-2008=2005992

よって、求める「よい数」は998とわかります。

⑵ 998

考えられる数は2008□、2□008、20□08、200□8、□2008です。

まず、一万の位が2になるとき、2008×10=20080、2008×11=22088、2008×12=24096、2008×13=26104、2008×14=28112が当てはまります。この中でよい数は10しかありません。

次に千の位が2になるとき、□2008が2008の倍数であるためには、□0000が2008の倍数となります。そのような□0000は存在しませんので、この場合は不適です。

以上より、この場合、10以外に「よい数」は存在しません。