実際は、7の倍数まで考え、あとはいくつかの11以上の素数同士の積の数で考えるのが最短距離なのですが、とりあえず、小学生が素直に思いつきやすい11の倍数まで書き出しで検討してみました。
私自身、11の倍数について漏れがないか、重複がないかは心配ですが、とりあえず載せてみます。
問題
1000以下の素数は250個以下であることを示せ。
解説
①2の倍数を考えます。
そうすると1000÷2=500個あり、素数である2を除けば、素数でないものが500-1=499個あることがわかります。
②3の倍数でかつ2の倍数でないものを考えます。
そうすると、1000÷3-1000÷6=333-166=167個あり、素数である3を除けば167-1=166個あることがわかります。
③5の倍数でかつ2、3の倍数でないものを求めます。
このとき、計算すべきは(5の倍数の個数)-(10の倍数の個数+15の倍数-30の倍数)です。そうすると、1000÷5-(1000÷10+1000÷15-1000÷30)=200-(100+66-33)=67個あり、素数である5を除けば67-1=66個あることがわかります。
④7の倍数でかつ2、3、5の倍数でないものを求めます。
これは、7に2の倍数、3の倍数、5の倍数をかけないものとして考えると、1000÷7=142までに、2の倍数、3の倍数、5の倍数でないものが何個あるかで考えます。
そうすると、142÷5-(142÷10+142÷15-142÷30)=28-(14+9-4)=9個あることがわかり、素数である7を除けば9-1=8個とわかります。
⑤11×(2、3、5、7以外の素数)について求めます。
11×11=121、11×13=143、11×17=187、11×19=209、11×23=253、11×29=319、11×31=341、11×37=403、11×41=451、11×43=473、11×47=517、11×53=583、11×59=649、11×61=671、11×67=737、11×71=781、11×73=803、11×79=869、11×83=913、11×89=979と、20個あることがわかります。
①~⑤で、既に素数でないものが499+166+66+8+20=759あることがわかりますので、これで、1000以下の素数が、多くとも1000-759=241個であり、実際は確認していないものもありますので、241個以下になりうることがわかります。