受験生を考えているのなら、ニュースは見たほうが良いです。
社会の時事、という理由もありますが、端的にまとまっていて、時間をかけずに見られるニュース番組は、国語の論説に慣れるためにも有益だからです。
たとえば、世の中には、ブラック校則から企業と社会の関わり合い、政府の国民に対する説明責任から日本の戦争責任、地球レベルの環境問題に至るまで、様々な見解を持たれる議論があります。
そうした議論の考え方、そして多数説、少数説を知ることは、世事がわかる前提で読者に問いかけていく論説文を読んでいく上で非常に有益です。
やはり、一般論としてはこうだ、という発想なしには論説は読みにくいものです。読者たるために研鑽を求められるが故に、読書階級などという言葉があります。
中学受験はいわば、子どもにとって知識人への入り口になるものです。知識人たるに相応しい眼を持ちたいところでもあります。