記述答案の書き方はよく聞かれます。
自分で模範解答をつくるときも、結構気をつかうところで、決して簡単とは言えません。
しかし、作り方があるにはあります。
まずは、答え方を決めることです。たとえば、なぜですかには〜から、どういうことかには〜こと、AとBの違いを説明せよ、にはAは〜なのに対し、Bは〜である、みたいな型を決めれば、次は当てはめです。
型は教えればみんななんとかできるようになりますが、当てはめでは差が出ます。AなBという答えになるときに、①AとBを同時に考える、②Aから考える、③Bから考える、と3パターンに分かれます。
意味不明な解答、模範解答から大きくズレた解答はたいてい①から、言葉はかするものの、繋がりに違和感があるのは②から産まれます。
一方で、Bの部分がしっかりしていれば、減点されにくい解答が出来上がります。
最後に、A、Bともできるだけ文中の表現を使うことです。同じ意味なら文中表現でなくともたいていマルになりますが、同じと見てもらえなければ全てを失いますし、作家が最善と信じて用いた表現を大人ですらない受験生がわざわざ言い換えるのは、残念ながら同じと見てもらえないケースの方が多くなるでしょう。
記述の多い国語入試、適性のある方はまず、Bから考える習慣をつけましょう。