文章を理解するためには、まず文を理解する必要があります。
文を理解するにあたって障害になるのは①語彙、②主述の関係、③比喩です。
①については、まず単純に辞書的な語彙の蓄積からはじめ、言葉のもつ雰囲気、漢字を手がかりとした類推までができるようになりたいところです。
②は文法事項で教えるところですが、案外活用できていません。文は基本的に、誰が、何がから、どうした、どんなだ、なんだ、が書かれているものであることを意識したいものですが、とりあえずは、わからない文につき、主語、述語を考えるという初手を打てると良いでしょう。
③は、わからないと言われるとなかなか妙手がありませんが、辛うじて心掛けるとすれば、普段の会話からたとえ話を使うことでしょうか。言い換えを探す癖があれば、言い換えを見てもとを探すことも容易いでしょう。
そして、この3つは指摘しつつもやはり教え過ぎない、これが大切で、ある程度時間はかかっても、本人に何らかの答えに辿り着かせることが必要になります。