⑶まではN進数は関係ありません。⑷のN進数も実は基礎的な内容です。
N進数を知らなくても、⑶までは数え上げで、基礎的なN進数を知っていれば、⑷も解くことができます。
問題
整数を横一列に並べてできる数を考えます。たとえば,1から10までのすべての数をひとつずつ並べると
12345678910
という11けたの数ができます。また,1から20までのすべての数をひとつずつ並べると
1234567891011121314151617181920
という31けたの数ができます。
次の問いに答えなさい。
⑴ 1から100までのすべての数をひとつずつ並べてできた数に,数字「2」は全部で何個ありますか。
たとえば,1から20までのすべての数をひとつずつ並べてできた数に,数字「2」は全部で3個あります。
⑵ 1からある数までのすべての数をひとつずつ並べてできた数に,数字「0」が全部で200個ありました。ある数を求めなさい。
⑶ 1から1000までのすべての数をひとつずつ並べたとき,何けたの数ができますか。
⑷ 整数のうち,数字「1」,「2」,「0」のみが使われた数を考えます。
たとえば,このような数を,小さい順に1から20までひとつずつ並べると
1210111220
という10けたの数ができます。
数字「1」,「2」,「0」のみが使われた数を,小さい順に1から2021までひとつずつ並べたとき,何けたの数ができますか。
解説
21から30まで、22に注意して数えると、2は30-21+1=10個あります。
31から100までは、2は9-3+1=7個あります。
よって、求める個数は3+10+7=20個とわかります。
⑴ 20個
10から99まで:0は9個
100から110まで:100に注意して数えると、10+2=12個
111から199まで:0は8個
同様にして、200から999までは(12+8)×8=160個とわかり、1から999までで9+20+160=189個とわかります。
1000は0が3個、1001、1002。1003、1004で0が8個となります。
そうすると、1004で0がちょうど189+3+8=200個とわかります。
⑵ 1004
1から9まで:9けた
10から99まで:2×(99-10+1)=180けた
100から999まで:3×(999-100+1)=2700けた
1000:4けた
以上より、9+180+2700+4=2893けたとわかります。
⑶ 2893けた
0、1、2しか使えないということは、組み合わせた数は3進数になります。
そうすると、2021は1から数えて、1+2×3+0×3×3+2×3×3×3=61番目の数だとわかります。
1けたの数
1、2の2個なので、合わせて1×2=2けた
2けたの数
3番目から0+0×3+1×3×3-1=8番目までなので、合わせて2×(8-3+1)=12けた
3けたの数
9番目から0+0×3+0×3×3+1×3×3×3-1=26番目までなので、合わせて3×(26-9+1)=54けた
4けたの数
27番目から61番目までなので、合わせて4×(61-27+1)=140けた
以上を合計して2+12+54+140=208けたとなります。
⑷ 208けた