通過算・消去算(浅野中 2018) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

受験に数学はいらないと話しましたが、数学的素養を問う問題は出題されます。

しかし、数学はやはり必要なく、消去算や速さの考え方で十分に対応できますし、学校が見たいのもそうした力です。ただ早く知っている、ということを学校は評価しません。

むしろ、早く知っているだけの子は入学後、悲惨なことになるといわれますし、教育関係の仕事をしている私にも、その理由には何となく心当たりがあります。

 

問題

列車Aは速さが毎秒17m、長さが55m、列車Bは速さが毎秒①□m、長さは②□mです。列車Bは長さ388mのトンネルを抜けるのに21秒かかります。また列車Bが列車Aに追いついてから追い抜くまでに25秒かかります。

 

 

解答

列車Bは列車Bの長さ+388mに21秒かかり、列車Bは毎秒自分の速さ-17mの速さで、列車Bの長さ+55mを25秒で進みます。このとき、以下の式が成り立ちます。

 

列車Bの速さ×21=列車Bの長さ+388

(列車Bの速さ-17)×25=列車Bの長さ+55

 

計算すると以下のようになります。

 

列車Bの速さ×21=列車Bの長さ+388

列車Bの速さ×25=列車Bの長さ+480

 

下の式から上の式を引くと

列車Bの速さ×4=92

つまり、列車Bの速さは毎秒23mとわかります。

 

また、列車Bの長さは23×25-480=95m

① 毎秒23m ② 95m