速さと比 その2(早稲田実業学校中等部 2006) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

速さと比を解くにあたり、勇気をもって速さの公式を用いる蛮勇ぶりが求められるものです。そうした蛮勇ぶりは、大人の教えたことをそのまま受け入れるのでなく、自分でぐりぐり数を触る自由さが求められます。

 

問題

ある人の移動する速さは,自転車では時速21km,徒歩では分速55m,かけ足では秒速3mです。自転車,徒歩,かけ足を用いて,4.5kmを移動します。自転車,徒歩,かけ足を用いる時間の比が1:2:3であるとき,4.5kmを移動するのに全部で何分かかりますか。

 

 

解説

自転車は分速350m、徒歩は分速55m、かけ足は分速180mですから、速さの比は以下の通りです。

 

自転車:徒歩:かけ足=70:11:36

 

このとき、進んだ道のりの比は以下のようになります。

 

自転車:徒歩:かけ足=70×1:11×2:36×3=35:11:54

 

このとき、自転車で進んだ道のりは4.5km×35÷(35+11+54)=1.575km

 

自転車で進んだ時間は1575m÷毎分350m=4.5分

 

よってかかった時間の合計は4.5×(1+2+3)=27分と分かります。

27分