周回の問題(大妻中 2019①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

周回の問題は速さ、比、規則性と、出題側からすれば、様々な展開を考えることができるおいしい題材です。

また、勉強するにあたっても、考える練習にうってつけの問題です。

 

問題

周囲が420mの池をまわるのに,姉と妹は,同じ場所を同時に出発し,姉は時計回りに毎分72mの速さで,妹は反時計回りに毎分48mの速さで歩きます。

 

2人が出会うまでに,妹は何m歩きますか。

 

2人が出会った地点で,妹は時計回りに歩き,姉は何分か休んでから妹と同じ向きに歩きます。姉が妹に,はじめの地点で追いつくには,姉は何分何秒休めばよいですか。

 

 

 

解説

時間を求めるだけならセオリー通りです。

420÷(72+48)=3分30秒

ここでは、妹がどれだけ歩いたかですから、もうひと手間必要です。

3分30秒×毎分48m=168m

⑴ 168m

妹が168m引き返したところで姉に追いつかれますので、速さの比で考えます。

2人の速さの比は姉:妹=3:2、また2人の時間の比は2:3になることが分かります。

妹は3分30秒で戻り、これが比の3とわかりますので、比の3-2=1だけ姉は休むことになります。つまり、姉は3分30秒÷3=1分10秒休むことが分かります。

⑵ 1分10秒