年令算と整数(早稲田中 2019②) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日はちょっと整数問題臭い年令算を扱います。

思考重視の時代になり、今後はこのように計算一本で求まらない、選別を要する問題が増えていくのではないかと考えています。

 

問題

中学生(12才~15才)の太郎君とお父さんの年令の和は,現在と18年後では十の位の数字と一の位の数字が入れ替わります。また現在から18年後に初めて太郎君の年令の2倍がお父さんを上回ります。お父さんは現在何才ですか。

 

 

解説

現在の2人の年令の和をa×10+bとすると、18年後はb×10+aとなります(a、bは1桁の整数とします)。

このとき、両者の差であるb×9-a×9=18×2となりますので、b-a=4とわかります。

すると、(a、b)=(5、9) (4、8) (3、7) (2、6) (1、5)とわかります。

このうち、(1、5)は太郎君の年令を考えれば明らかに不適です。

残りにつき、それぞれ、18年後の和は95歳、84歳、73歳、62歳となります。

2倍を上回る、という条件を考えると、ちょうど2倍となる84歳は脱落し、残りは以下のように言えます。

18年後の(父 太郎)=(63 32)、(48 25)、(41 21)

この中で、18年前に太郎君が12才~15才であったのは95歳のみとわかります。

よって、現在の父の年齢は63-18=45才となります。

45才