フィボナッチ風数列(桐光学園中 2019帰国) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

正確にはフィボナッチ数列ではありませんが、類似した数列を取り上げます。

よく、授業では、大問の⑴、⑵は⑶を取るための手がかり、と指導していましたが、この問題はその典型例といえます。

 

問題

下のようにある規則にしたがって,左から順番に数が並んでいます。

 

1,2,3,5,8,13,21,34,55 …

 

このとき,次の問いに答えなさい。

 

10番目の数を求めなさい。

 

 12番目の数から,「最初から10番目までの数の和」を引いた数を求めなさい。

 

 最初の数から20番目までの数の和が28655になりました。このとき,22番目の数を求めなさい。

 

 

 

解説

9番目と8番目を足せば10番目になりますので、34+55=89になります。

⑴ 89

12番目は10番目+11番目で求まります。

ですので、89+(55+89)=233とわかります。

1番目から10番目までの和は、1+2+3+5+8+13+21+34+55+89=231となります。

よって、差は2となります。

⑵ 2

20番目までの数の和と22番目、10番目までの数の和と12番目、少し似ているように感じます。

ですので、ここで⑵の問題の意味を考えてみます。

3番目までの数の和と5番目の数の差:8-(1+2+3)=2

4番目までの数の和と6番目の数の差:13-(1+2+3+5)=2

つまり、n番目までの数の和と、n+2番目の数の差は常に2であるということができそうです。

よって、求める答えは28655+2=28657とわかります。

⑶ 28657