正確にはフィボナッチ数列ではありませんが、類似した数列を取り上げます。
よく、授業では、大問の⑴、⑵は⑶を取るための手がかり、と指導していましたが、この問題はその典型例といえます。
問題
下のようにある規則にしたがって,左から順番に数が並んでいます。
1,2,3,5,8,13,21,34,55 …
このとき,次の問いに答えなさい。
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⑴ |
10番目の数を求めなさい。
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⑵ |
12番目の数から,「最初から10番目までの数の和」を引いた数を求めなさい。
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⑶ |
最初の数から20番目までの数の和が28655になりました。このとき,22番目の数を求めなさい。 |
解説
9番目と8番目を足せば10番目になりますので、34+55=89になります。
⑴ 89
12番目は10番目+11番目で求まります。
ですので、89+(55+89)=233とわかります。
1番目から10番目までの和は、1+2+3+5+8+13+21+34+55+89=231となります。
よって、差は2となります。
⑵ 2
20番目までの数の和と22番目、10番目までの数の和と12番目、少し似ているように感じます。
ですので、ここで⑵の問題の意味を考えてみます。
3番目までの数の和と5番目の数の差:8-(1+2+3)=2
4番目までの数の和と6番目の数の差:13-(1+2+3+5)=2
つまり、n番目までの数の和と、n+2番目の数の差は常に2であるということができそうです。
よって、求める答えは28655+2=28657とわかります。
⑶ 28657