あたりをつける平均算(甲南女子中 2019B) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

ときに、すぐに答えが出ない問題があります。

そうしたときには、1個ずつ可能性を検討することになりますが、そのような経験が少ない小学生は、案外そうしたことができないものです。

一度訓練しておくとよいでしょう。

 

問題

3つの数があります。一番大きい数と一番小さい数の差は10でした。3つの数の平均は90で、そのうち2つの数の平均は89でした。一番大きい数は何ですか。

 

 

解答

3つの数を小さい順にA、B、Cとおきます。

現在わかっている条件をまとめると、以下のようになります。

 

C-A=10

A+B+C=90×3

A+B+C=270

270-89×2=92がA、B、Cのどれか

 

92がA、B、Cのどれにあたるのか考えていきましょう。

 

①A=92のとき

C=92+10=102、B=270-(92+102)=76となります。

そうすると、A> Bとなりますので、条件に合いません。

 

②B=92のとき

A+C=270-92=178

和差算を用いると

A=(178-10)÷2=84、C=84+10=94となります。

これは、A<B<Cとなるので、条件に適合します。

 

③C=92のとき

A=92-10=82、B=270-(92+82)=96となります。

そうすると、C<Bとなりますので、条件に合いません。

 

以上より、②のC=94とわかります。

94