ときに、すぐに答えが出ない問題があります。
そうしたときには、1個ずつ可能性を検討することになりますが、そのような経験が少ない小学生は、案外そうしたことができないものです。
一度訓練しておくとよいでしょう。
問題
3つの数があります。一番大きい数と一番小さい数の差は10でした。3つの数の平均は90で、そのうち2つの数の平均は89でした。一番大きい数は何ですか。
解答
3つの数を小さい順にA、B、Cとおきます。
現在わかっている条件をまとめると、以下のようになります。
C-A=10
A+B+C=90×3
A+B+C=270
270-89×2=92がA、B、Cのどれか
92がA、B、Cのどれにあたるのか考えていきましょう。
①A=92のとき
C=92+10=102、B=270-(92+102)=76となります。
そうすると、A> Bとなりますので、条件に合いません。
②B=92のとき
A+C=270-92=178
和差算を用いると
A=(178-10)÷2=84、C=84+10=94となります。
これは、A<B<Cとなるので、条件に適合します。
③C=92のとき
A=92-10=82、B=270-(92+82)=96となります。
そうすると、C<Bとなりますので、条件に合いません。
以上より、②のC=94とわかります。
94