本日は、馬乗り算が大問で出された時のものを扱います。
基本は、着席時間の類型を考えていくことになりますが、⑶はやや考えることが必要になります。
問題
A君,B君,C君,D君,E君の5人は,ある日K駅からO駅まで電車に乗って遊びに行くことになり,乗車中は空いている座席に5人が交代で座ることにした。もし,出発してから到着するまで座席が3つ空いていれば,2つ空いているときと比べて1人あたり片道平均7分12秒長く座ることができる。
⑴ |
K駅からO駅までの片道の乗車時間は何分ですか。
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⑵ |
行きに乗ったときには,最初3つの座席が空いていたが,途中で1つ席をゆずり,その後は2つの座席に交代で座った。5人の座っていた時間の平均は,途中から席をゆずらなかった場合と比べて5分36秒短かったという。K駅を出発してから何分後に席をゆずりましたか。
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⑶ |
帰りに乗ったときには,O駅からK駅まで2つの座席が空いていた。B君の立っていた時間はA君の座っていた時間の2倍で,C君の立っていた時間はB君の座っていた時間の2倍であった。また,D君の立っていた時間はE君の座っていた時間より3分長かったという。帰りにA君とC君が立っていた時間はそれぞれ何分でしたか。 |
解説
席の数×時間で着席時間の累計を考えます。
席が1つ減ることで。平均7分12秒、つまり累計7分12秒×5=36分減ることになります。
よって、片道36分かかるとわかります。
⑴ 36分
席を1つゆずったことで、累計は5分36秒×5=28分減ります。
つまり、36-28=8分後に席をゆずったことが分かります。
⑵ 8分後
まず、D君とE君について見ると、下図より、2人の座る時間の合計は33分と分かります。
帰りの着席時間の累計は36×2=72分より、A君、B君、C君の3人は合計72-33=39分着席したことが分かります。また、3人の立っている時間の合計は36×3-39=69分となります。
ここで、A君の着席時間を①とすると下表のように整理できます。
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座る(分) |
立つ(分) |
A君 |
① |
36-① |
B君 |
36-② |
② |
C君 |
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72-④ |
計 |
39分 |
69分 |
すると、36-①+②+72-④=69分となりますので、①=13分と求まります。
よって、A君は36-13=23分、C君は72-13×4=20分立っていたことが分かります。
⑶ A君 23分 C君 20分