未来へのオープンクエスチョン(世田谷学園 2020①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、AIとロボットによる未来像の問題を扱います。

今回扱う問題は、個人的にはすごく難しいなと思います。知識として知っている、ということがあれば、まあ書くことができるだろうと思いますが、そうであったとしても、自分が納得して書くというのは困難だろうと思います。

まず、AIとロボットについて、どのような点い強みがあるのかという理解が必要になりますし、存外効率化されていない仕事の現場というものを知らなければ、それらが本格的に取り入れられていくことの衝撃もつかみづらいでしょう。

また、そもそも聞かれ方が、幅広い答えのありうる、いわゆるオープンクエスチョンなので、受験生の思考の柔軟性を直接に問われるように感じます。

クローズドクエスチョン対策の詰め込みに執心しがちな我々、中学受験業界としても、考えさせられる問題です。

 

問題

ロボット工学やAIの発達によって、今後、どのように社会が変化していくと推測しますか。あなたの考えを具体的に説明しなさい。

 

 

解説

AIやロボットがどのようなことをするのか考えてみましょう。

AIは大量のデータを分析することに長けています。ロボットは、人間にとって危険な領域での作業や、人間よりも大きな力を用いての作業、精密な作業ができることが特徴です。

そうすると、人間としての感情や感覚、感性が必要な仕事以外は、AIやロボットでの置き換えが進むと考えられます。

 

解答例

人間の感覚、感情、感性を必要としない手順の決まった仕事や危険な仕事、そして大量のデータを分析する仕事については、AIやロボットでの置き換えが進むと考えられる。