本日は、地震におけるP波、S波の伝わり方に関する問題を扱います。
小学校の学習範囲かというと、微妙な内容ですので、どこの学校でもリードがついていることが常な問題です。つまり、リードを時間内にきちんと理解し、当てはめることが求められます。そうした出題に関して網羅し、やみくもに覚えるよりは、リードが読める力を鍛えましょう。
問題
地震が発生すると同時に、2種類の速さが違う波がやってきます。ひとつは初期微動と呼ばれるP波で、小さな揺れを引き起こし、秒速は約6kmです。もうひとつは主要動と呼ばれるS波で、大きな揺れを引き起こし、秒速は約3.5kmです。
P波とS波では波の性質が異なり、一方の波は個体、液体、気体のどの中でも伝わりますが、もう一方の波は個体の中でのみ伝わり、液体、気体の中は伝わりません。個体の中でのみ伝わるのはどちらの波ですか。その波の名前を書きなさい。また、その理由を次の文章を参考に説明しなさい。
文章
・地震が起こると初めに遠くから地響きのような音を感じることがあります。
・空を飛んでいる鳥や飛行機は、巨大地震の大きな揺れの影響を受けることがありません。
解説
P波とS波だと、先にP波が伝わってくることが分かります。
もし、P波が気体の中を伝わることができないならば、はじめに地響きのような音を聞くことはなく、大きな揺れとともに音がするはずです。
また、もし、大きな揺れを伴うS波が期待を伝わることができるのならば、鳥や飛行機のような飛行しているものも大きな影響を受けることになります。
解答例
S波
理由
もし、先に到達するP波が大気中を伝わらない場合、後から伝わるS波による大きな揺れの前に地響きが聞こえることはなく、また、S波が大気中を伝わるとすれば、空を飛ぶ鳥や飛行機などにも影響を及ぼすはずであるから。