行列の速さ(青山学院中等部 2019) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、行列の速さの問題を扱います。

ある程度の長さのあるものの速さとしては、代表的なものに通過算がありますが、今回扱う問題を通過算として扱うと、結構しんどいです。

今回扱うような、行列を追いかけたり、行列とすれちがっていく問題は出題例もありますが、例年、解けない人も少なくない分野です。

この機会にマスターしてしまいましょう。

 

問題

ある中学校の生徒が一列に並んでハイキングコースを歩いています。

最後尾にいた守くんが1.8km先の先頭まで走って行ったところ,9分で先頭に着くことができましたが,先頭にいた先生に最後尾に戻るよう指示されました。そこで守くんはその場で列が過ぎるのを待っていると,27分で最後尾になりました。

 もし,守くんが行きと同じ速さで走って戻ったならば□分□秒で最後尾に着きます。

 

 

解説

まず、守くんの動きから、守くんの速さ、行列の速さを考えます。

 

守くんの速さ-行列の速さ

守くんは、行きは行列より速く走って先頭に向かいます。

このとき、守くんの速さ-行列の速さは1.8km÷9分=毎分200mとなります。

 

行列の速さ

行列は27分で1.8km進むとわかりますので、1.8km÷27分=毎分200/3mです。

 

走って最後尾に戻ることを考えると、1.8kmの向こうから行列の速さで近づいてくる最後尾と、走って向かう守くんとの出会いです。すると、以下ように計算できます。

1.8km÷(毎分200m+2×毎分200/3m)=27/5分

 

よって、5分24秒後に戻るとわかります。

5分24秒後