売買損益(成蹊中 2018①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、売買損益の問題について扱います。

売買損益は、最難関校なら小問集合、難関校、中堅校なら大問に出題されることの多い問題です。ただ、できるだけではなく、手早くできることを目指して練習しましょう。

また、条件整理について、読み落としの内容に気を付けてください。私自身も、最近に至るまで覚えのあることで、大変お恥ずかしいのですが、読み落としがあると、平凡な問題もとんでもない難問になりますのでご注意ください。

あと、あまり手間は変わりませんが、⑵は比でも解けます。比に自信のある人は試してみてください。

 

問題

S商店では、原価100円の商品Aに20%の利益を見込んで定価をつけて販売しています。1日目は商品Aを200個仕入れて、そのうち150個が売れました。2日目は、1日目の商品Aの売り上げをすべて使って商品Aを仕入れ、1日目に売れ残った分と合わせて、1日目の定価の1割引で売りました。その結果、すべて売れました。

 

⑴ 商品Aの1日目の定価と、2日目の売り値はそれぞれいくらですか。

 

⑵ 2日目に仕入れた商品Aの個数は何個ですか。

 

⑶ この2日間の利益はいくらですか。

 

 

解説

定価は原価100円に20%の利益ということなので、100×1.2=120円、2日目の売り値は定価の1割引きなので、120×0.9=108円とわかります。

⑴ 1日目の定価:120円 2日目の売り値:108円

 

1日目の150個分の売り上げ分、仕入れましたので、150×120÷100=180個仕入れたことになります。

⑵ 180個

 

仕入れ値は200+180=380個分ですので、380×100=38000円になります。

売り上げは、両日合わせて120×150+108×(50+180)=42840円になります。

よって、利益は42840-38000=4840円とわかります。

⑶ 4840円