式で解く年令算(早稲田実業学校中等部 2019) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、式で解くことが合理的な年令算について扱います。

年令算は、普通、線分図で解かれることが多いのですが、線分図がうまく書けないとなかなか思うようには解けません。この問題のように、比較する関係がふたつあると、線分図を書くのも少ししんどさを感じます。

こうした場合、比の延長線ととらえて、比の問題を解くときのように、式で解くと案外うまくいきます。解説は、比での解き方で書きましたので、比を使ってトライしてみてください。

 

問題

兄は弟より3才年上です。今から2年後には母の年令は弟の年令の4倍になり,今から6年後には母の年令は兄の年令の2.5倍になります。現在の母の年令は何才ですか。

 

 

解説

2.5倍、というものが出てくるので、小数や分数をなるべく避けることができるよう、弟の現在の年令を②歳とします。

以下に、兄、弟、母の年令をまとめます。

 

 

現在

2年後

6年後

②+3才

 

②+9才

②才

②+2

 

 

⑧+8

⑤+22.5才

 

このとき、6年後の母について、2年後の母+(6-2)=6年後の兄×2.5という表し方ができます。この関係を利用して、以下のように考えます。

 

2年後の母+(6-2)=6年後の兄×2.5

⑧+12=⑤+22.5

③=10.5

①=3.5

 

そうすると、2年後の母は3.5×8+8=36才となり、現在の母は36-2=34才とわかります。

34才