ニュートン算(早稲田中 2020①) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、典型的なニュートン算の問題を扱います。

一般受験では定番の問題ですが、近年は帰国入試でもよく出題されています。

簡単なものを何問か解けば、アプローチの仕方は身に付きますので、その一環として取り組んでみてください。

 

問題

水そうにある量の水が入っていますが,穴が開いていて,常に一定量の水が流れ出ていきます。

 この水そうを空にして,3台のポンプで水を注ぐと10時間で満たされ,5台のポンプで水を注ぐと5時間で満たされます。ポンプ9台で空の水そうに水を注ぐと,何時間何分で満たされますか。

 

 

解説

ニュートン算の解法の定石通り、ポンプ1台の1分当たりの注入量を1とおいて考えます。

すると、3台のポンプでは、3×600=1800の水を注入し、5台のポンプでは5×300=1500の水を注入したことになります。これを言葉で整理してみましょう。

 

1800=水そう満水+600分の流出量

1500=水そう満水+300分の流出量

 

つまり、300分の流出量は300であること、つまり、1分あたり流出していることが分かります。

このとき、水そう満水時の水量が1200ということもわかります。

 

すると、9台のポンプで注ぎ入れると、以下の時間で満水になることが分かります。

1200÷(9-1)=150分(2時間30分)

2時間30分

 

別解

3台だと10時間、5台だと5時間なので、流入量の比が以下のようにわかります。

ポンプ5台-流出量:ポンプ3台-流出量=2:1

 

このとき、ポンプ2台が比の1にあたりますので、以下のことが分かります。

ポンプ1台:比の0.5

流出量:比の0.5

 

ポンプ9台と、ポンプ5台の時間の比を取ると、以下のようになります。

ポンプ9台-流出量:ポンプ5台-流出量=1:2

 

よって、ポンプ9台のときの時間は5時間÷2=2時間30分となります。