本日は、時計算の問題につき、ご紹介いたします。
時計算というと、やや苦手意識を持っている人も少なくない分野ですが、時計の特色をしっかり踏まえて、落ち着いて取り組めば確実に解くことができる分野です。これからご紹介する問題も、時計の針が時計回りに回るということ、長針が1分に6度、短針が1分に0.5度進むということをふまえて取り組めば正解することができます。
○早稲田実業中 2020
問題
下の図は,文字盤のない時計を長針が真上に来るようにおいたものです。このとき、あとえの角の大きさの比は1:2,いとうの角の大きさの比は3:1となりました。次の①、②に答えなさい。
①うの角度を求めなさい。
②この時計は何時何分を表していますか。
解説
①
あ=①、え=②、い=3、う=1とします。
このとき、図より以下のことがいえます。
①+3=60…⑴
②+1=30…⑵
⑴式×2-⑵式をします。
②+6=120…⑴×2
- ②+1= 30…⑵
5= 90
以上より、5=90となるため、1=18°、つまりうは18°とわかります。
18°
②
時計は回転させても、時計回りに進みます。すると、短針が何時0分から18°進んだことが分かります。ここでは、短針が18°進んでいることに着目します。
1分で0.5°進む短針が18°進んだことから、現在は何時(18÷0.5=)36分とわかります。
そうすると、長針の位置を手掛かりに、文字盤の数字が下図のように分かります。
よって、求める時間は9時36分とわかります。
9時36分