第212話:販促企画のステップ | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田たちは新たに販促課の横山を加え
倉持部長の講義を受けに人事部へ
やってきていました。


第212話:販促企画のステップ

倉持部長から販促計画の資料を
渡された3人は販拡活動の計画を
順に見て行きます。

基本的に計画を実行する人選
企画を管理する人選には
以下の条件が必要です。

・発想、アイデアが出る
・柔軟さ、状況対処力
・分析や企画・判断能力
・コミュニケーション力
・接客スキル
・リーダーシップ


企画自体から現場を管轄する所まで
一括で責任を負うのならば
全ての項目で能力が必要となります。


役割を分担する場合は
適材適所に人員を配置します。


飲食店の場合企画の規模が
小さい事が多いので一括管理する
という場合が多いですが

会社をあげてCMを使ったり
大々的にチラシなど広告費を使うと
費用も莫大になるので
独り責任を負うのは危険です。

何より一番大事なのは
全ての計画を実行していく
行動力
なので

人選が大きな要因を占める事は
言うまでもありません。


基本的なステップは以下の様に
行っていきます。

①市場調査
②競合調査
③差別化出来る商品開発
④ターゲット選定
⑤訴求方法の立案
⑥流通の調査
⑦企画書作成
⑧販売促進費の予算計画
⑨企画始動
⑩効果の測定


飲食店での販売促進では
普段の業務に作業がプラスされる
と言うケースが多いので

基本的に作業効率化を目指して
負担を少なくするようにして
効果を上げていかなければ
実践する意味が無くなります。


ですから計画に手を抜いても
良いのではありません。

計画や調査はしっかりと行い
作業や実戦アクションは効率的に
行う事を目指します。

例えば、

ビジネス街の
手売り弁当販売店の様なお店は
1人か2人で販売していますが、
営業が忙しくて販促は出来ないかも
しれないと思いませんか?

このお店で企画を組むなら
より絞った効率化をしなくては
いけません。

ターゲットを絞り作業工数を絞り
効率化を図っていきます。

ビジネス街でサラリーマンに弁当を
販売するのだから客数を増やす為に
出来る事で計画すると・・・

パターン1
サラリーマン層に向けた開発や
告知方法、需要の供給など

パターン2
サラリーマン層以外の客層を新規で
取り込み売上の底上げをする


この様に色々案を出して
考えていきます。


ターゲットをビジネスマンにするか
それ以外に目を向けるか決めたら

その為の開発や告知などの計画
予算を決めて実戦します。


本当に手間を掛けて最高の料理を
高価な価格で販売するという
お店もありますが

そうではない場合効率化や
販売促進はある程度避けて通れない
業務となります。

それも含めた地道な活動が合って
リピーターが付いたり口コミが
広がったりして行くのです。

いくら一生懸命料理を作っていても
一生懸命企画を作成しないのは
仕事をサボっているのと同じで
売る気が無いと言われても
仕方ないのです。


前田
「厳しいですね~」

倉持
「企画に魂が入ると自然と
動く人間にも熱が入るものよね?」


横山
「そうです、企画書の文書量や
資料の多さでも判断できますし

例え文書量が少なくてもプレゼンでの
熱量で企画が成功する予感と言うのは
感じる時があります」

「でも効率化と言うと
なんでも割引すれば良いってお店も
ありますよね?」


前田のこの質問から倉持は
「割引」についての販売促進の話を
始めました。


つづく