前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田達は人事部の倉持部長の
講義を終え倉持の部下の柏木から
人員採用についての話を
聞いていました。
第179話:面接で不採用になる人
倉持の部下柏木はここまで面接官の
立場からお店でアルバイトなどの
スタッフ採用面接を行う時の
アドバイスを本田承太郎と前田に
行ってきました。
前田
「質問なのですが、
具体的に採用した事例とか
不採用にした事例はどんな人が
いたんでしょうか?」
柏木
「そうですね、
もちろんアルバイトの採用面施も
多く経験していますのでその事例を
紹介してみます」
そう言って柏木が紹介したのは
アルバイトの面接時に不採用にした
事例の理由です。
・履歴書の書き方
・言葉づかい
・態度
・服装
・受け答え
・時間・勤務日数
一見普通の理由に見えますが
アルバイト面接に来る人は
経験者だけではなく
バイト自体経験が無い面接も
受けた事が無い人が意外にも
多くいます。
その為面接でのルールを知らず
それだけで不採用の確率を
上げてしまっているそうです。
柏木は他の飲食企業の面接官と
話した時に聞いた話でこんな話を
聞いたそうです。
履歴書は、
文字をヘタでも丁寧に
書いているかどうかや
空白・写真を貼っていない人は
不採用にするそうです。
その他使いまわしてしわになって
いたり汚れていたりすると
それだけで不採用になります。
言葉づかいでは
あいさつ、第一声など基本的な事で
面接の進行が変わるそうです。
普通にタメ口や馴れ馴れしい人
元気や笑顔が無い人は
かなり印象が悪く受け答えが
「はあ」「まあ」などと
口に出てしまう人もいます。
ひどい人は腕組や足を組んだり、
面接なのに自分の服装や頭髪
爪など装飾品を正してこない
と言う人も不採用にするそうです。
その他質問に対しての
受け答えなどで印象が悪いのは
・答えが曖昧
・コチラの質問を理解しない
・口答えや意見を言ってくる
(聞いていない事を)
・同じ話を何度もする
・長考して答えが出ない
・条件を主張して折れない
基本的に大勢の人間から
選別して選ばれるので条件面は
採用が決まってから交渉して
貰いたいと言うのが
本音だそうです。
まずそのお店や会社に入って
働きたい、頑張ろうと言う
意志を見せてくれて、
一定期間頑張ってくれたら
報酬を払うという事なので
頑張る前から条件を
指定されたり会社の意図を
理解しない人には入社して
貰わなくても良いと言う事なの
だそうです。
ただし、条件面で不都合な
条件やどうしてもできない事を
質問された時には
嘘を付かず
素直に答えて貰わないと後で
折り合いが付かなくなるので
その事を学んでおいて
欲しいとの事でした。
特に不採用にされた人の中で
日時や条件面で一方的に
自分の主張を言ってくる人は
不採用にするそうですが、
コチラが聞いた時に
「まだ解りません」とかその場は
曖昧にして答えたり
会社の募集要項や条件を無視して
自分で条件を指定してくる人も
中にはいるそうです。
長期募集なのに短期で働きたいと
面接に来たり、
週三日以上と募集告知されていても
自分は1日で採用して欲しいとか
面接官が聞く前に自分で
自分の条件を言ってしまう人等は
のきなみ不採用だそうです。
能力面などでは無く
条件だけで判断しているように
見えますが面接で落とされる場合
面接の勉強をしていない事も
勉強不足・働く意欲の不足
会社で頑張ろうと言う意志の
不足とみなして大きく
マイナスの評点になることから
不採用となるのであって
形だけ取り繕うのもどうかとは
思いますが
形でさえも取り繕わない人は
始めからスタートラインにも
立てないという事なのです。
面接で不採用になる人は
こういった事を注意して
面接に臨まなければならないと
柏木は説明しました。
つづく