前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田達は人事部の倉持部長の
講義を終え倉持の部下の柏木から
人員採用についての話を
聞いていました。
第173話:募集に応じる心得として
柏木
「飲食店でアルバイトを募集を
行う時はすぐに人員が必要な時に
なりますので考えうる全ての
アクションを取っていきます」
柏木が言うようにアルバイト募集を
実際に行わなければならない時とは
「お店に人員が必要な時」
つまり欠員や規模拡大などで
シフト上必要に迫られる時に
なりますので、
ある程度即効性のある行動が
必要となります。
当然これまで計画していた場合でも
この時すぐに採用できるように
準備しておきます。
まず、始めに行うのは予算に
影響しない「無料」で出来る
人員募集施策から行います。
無料で出来る事は全て
やり尽くしてから費用を掛けても
遅くはありません。
費用を掛けたけど人員が満足に
集まらなかったから無料施策で
対応するという順番だと
集まった人員の質が悪くても
採用するハメになります。
掲載誌や広告枠に募集告知する
という場合でも情報誌の準備も
意外と時間が掛りますので
1カ月以上前から準備して
担当者と綿密に話し合っておく事が
意外と重要です。
アルバイト雑誌では他の
ライバル店や業種によって
目立つ広告方法の情報や
成果の良い食い付きの良い事例、
相場時給を調べる情報源にも
なりますし
飲食店であれば面倒がらず情報誌の
担当者と仲良くなっておいて
損はありません。
柏木
「あらゆる手を尽くして
募集を掛けたとします。
そこで応募してくれた希望者から
連絡がある訳ですが
ここでの注意点、心得がある事を
ご存知でしょうか?」
前田
「事前に聞いておく
内容とかでしょうか?」
「そうですね。それも大事ですが
アルバイト応募の対応方法です」
「対応方法?」
アルバイトの方がお店に電話して
募集状況を聞く場面は
よくある事だと思いますが
実際に面接に応募する電話を
掛けた経験があるでしょうか?
面接などを担当する立場の人間は
採用するかどうかを選ぶ立場なので
応募者を電話の時点でも
判定します。
募集に応じる心得として
気を付ける事は、
つい相手に対する配慮が
無くなる場合があるものなのです。
アルバイト応募の電話を掛けた時に
あいまいな答えや従業員が
アルバイト募集している事を
知らなかったり、
対応方法を店長しか知らなくて
後日再度連絡する事になったり
するお店だったら
何度も連絡するのが
おっくうになったりしませんか?
採用する側の立場として
重要なのは面接を行う際、
対応の仕方でその会社の様子を
表しているものなのです。
たとえ不採用になっても
その時の様子が会社の噂として
広がったり自分の友人に話をしたり
しますので
相手がヒドイ場合でもコチラは
ヒドイ対応は出来ないのです。
アルバイトの目線で言うと
対応が親切で会社の内容などを
よく説明してくれる場合は
安心できますし今後の仕事内容も
想像できてわくわくしてきますが
逆に高圧的な態度で面接されると
バイト時もこういう感じなのかと
想像してしまいます。
社会人の様に圧迫面接は
通じませんので注意してください。
柏木はそう言うとアルバイト応募の
対応について説明していきました。
つづく