本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
大阪での研修を終えて本社に戻り
報告を終えた所で社内である噂を
耳にしていました。
第100話:ホワイト企業とは何か。
「最近の学生はホワイト企業を
探しているらしい」
ホワイト企業?
ブラック企業は最近社会問題に
なっているのでよく耳にしますが
やはり逆の意味でこう言う事を
いう人が出てきてしまった様です。
ブラック企業の定義は様々ですが
要するに、
利益やノルマを重視するあまり、
人材を使い捨てのように使ったり
問題発覚の偽装を行ったりする
悪質な企業の事を言いますよね。
では、ホワイト企業とは
何なのでしょうか?
最近自社でも新しく社員を
採用していく動きがあり
そのウワサが流れてきました。
ホワイト企業とはブラック企業と
対極の意味合いで言われる様で
入社後に待遇が良く、
福利厚生や労働時間・給与面や
教育制度などの環境が良い事を
指しているようです。
しかし、学生や応募する側が
言っている「ホワイト企業」は
いままでその条件で働いてきた
従業員などには
自分の都合の良い事を言っている
ように思えるかもしれない。
言葉が独り歩きを始めてきて
更にその言葉で仮面をかぶる輩も
出てきています。
「うちの会社は
ホワイト企業ですから!」
こんな会社は信用できません。
誰でも良い条件で仕事をしたい
というのは当然の願望ですし
それを望んで入社する事は
悪い事ではありません。
会社側も良い人材が欲しいので
待遇を良くしたり環境を整備して
人材確保に努めます。
「社会では必ず悪い事を
考える輩がいる」
と、いうくらいの
気持ちでいなければいけないほど
本当に入社後に後悔している人や
騙された人もいるのです。
そもそもホワイトと呼ばれるのが
普通の企業で当たり前の
状態であって欲しいと思います。
ですが現実は、
・ホワイト企業
・グレー企業
・ブラック企業
の三段階という感じでしょうか。
実際にホワイト企業と言うのは
どういう企業を言うのでしょうか。
一時期入社3年目までの若い社員の
離職率が上昇してニュースに
なっていた時期がありました。
それから企業も多分いろんな形で
努力したのでしょう。
時には待遇を良くしたり、
諦めて使い捨てにしたり。
今、ちょっとグレーな企業でも
離職率を低下させれば今なら
「良い企業」と見えます。
これが嘘のホワイト企業ですね。
ホワイト企業と呼ばれる企業の
中には純粋に事業の拡大と
従業員の幸せを提唱する経営者も
いますが
従業員の幸せを願っているように
見せかけて人材を釣っている
企業もあると言う事です。
入社してみないと本当の環境が
把握できないし、
本当に良い企業は見分けるのが
難しいかもしれません。
でも見分けるポイントを
一つ紹介しておきましょう。
・面接回数
・福利厚生
・残業制度
・SPIテスト等の適性検査
・研修
・育児休暇
・給与の内訳が明確
面接やテストの回数は
人材を時間を割いて真剣に
選んでいる証拠です。
福利厚生は入社特典みたいな物で
アピールしている部分で
判断できます。
残業はどういう基準で実際
どのように支払われているか
明確に知る事でも
安心して入社できる
要因となります。
研修などの社員教育がしっかりと
行われている企業は
能力を引き上げる準備があるので
自分にとってプラスになります。
育児の時の周りの対応や準備、
復帰後の対応などをちゃんと先に
聞いておく事が重要です。
入社面接やSPI試験などは
受ける側にとっては嫌なので
少ない方が良いように感じますが
実際はしっかりと自分を判断して
選んでくれた方が後の
労働環境が良かったりするので
あまりにも簡単な面接や
少ない面接回数で採用されたり、
すぐ来て欲しい等と言われると
採用された事が嬉しくて
周りが見えなくなりますが
「ホントにこんなに簡単で
この会社は大丈夫なのか?」
と言う事も考えなくては
ならないかもしれませんね。
飲食業界では珍しいとされる
「ホワイトな企業」
も最近では出てきていいます。
面接時に出向いてくれたり、
家族用に住居を借りてくれたり
個人の状況に合わせた
福利厚生を提案してくれる
企業もあるくらいなのです。
また、
個人によって働く動機や条件が
違ってくるように
自分にとって条件の良い企業も
様々になりますので
一概にどの企業が
ホワイト企業なのか?
と言う事を
ランキングで雑誌に載せて、
それを見て採用に応募するなど
今の世の中の現状は
ナンセンスだと言えるでしょう。
転職時や新規採用の応募時には
自分に合ったホワイト企業を
見つける為の努力とリサーチは
今後必須になってくるでしょうね。
つづく
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