第66話:数値化で説得力を上げる | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
新たに立ち上げる飲食店のプロジェクトを進める為
部下の前田と共に人事部の倉持部長より
特別講義を受けていました。

第66話:数値化で説得力を上げる

倉持部長は以前、
自分の部下である小谷野に
発言権を得る為の指導を行っていました。

そして、それを加速させるという
説得力を身に付ける方法を
話し始めました。

説得力=伝える力

倉持は前田に質問します。

「前田さん、あなたの知ってる
説得力ある人ってどんな人ですか?」

「う~ん、池上彰とかですか?」

「ではどんな特徴があるのかしら」

「話が解り易いっていうか・・・」

「そうね、では説得力のある人
という事を考えてみましょう」


倉持が説明するには、
人でも物でも説得力が存在すると言います。

①解り易い
②インパクトがある
③ビジュアルで理解できる
④購入後のイメージができる
⑤実際の場面の想像が容易



①②③は、

話が論理的で的確だったり、
難しい言葉を使っていない事や
誰でも理解できること。

インパクトがあって覚えやすい場合や
写真や図でイメージがつきやすい事が
例として挙げられます。

④や⑤は人や物に対して
「共感」している状態です。

話を聞いて自分でも想像できたり
商品を紹介されて購入後の
感想や未来の姿がイメージ出来たら
共感している事になります。

そして、①~⑤に当てはまる
データなどの具体的説得性があれば
更に解り易く「信頼度」も上がります。



では答えを考えていきましょう。

①解り易い
簡単な言葉・数値

②インパクトがある
びっくりする内容や数値

③ビジュアルで理解できる
写真や資料・数字データなど

④購入後のイメージができる
価格・評価の数値など

⑤実際の場面の想像が容易
説明された内容の使いどころや
使ったことに変化など


これを普段の仕事の会話に
盛り込むとなると少し
難しいかもしれませんが

話す内容を「数値化させる」
具体的になりやすく
理解されやすいです。

例えば、
「納期までにあの仕事頼むぞ」

と言うよりも
「1週間後に100ケース納品頼むぞ」

と言われる方が
たとえ知っていても具体的で
説得力が増えます。

上司に対して
「あのプロジェクトはまだ未完成で
今月末には形になると思います」

と言うのではなく
「プロジェクトは現在70%の完成度で
あと10日ほどで完成しますので
月末に結果を報告します」

と言われる方が説得力があるのです。

後者のように曖昧な場合でも%を
使うことで数値で表現できるので

表現を数値化させることで
普段曖昧になる表現でも
度合いが解り易くなります。


これは極論になりますが、

例えば

女性の友達同士で
恋愛の話をしていたとします。

女性A
「もしかしたら私、彼氏いるけど
○○部の○○さんの事好きに
なったかもしれない」

友人
「どっちが好きなの?」

女性A
「彼氏が30%で○○さんが70%」


こんな会話は実際
無いかもしれませんが

普段数値で表す事の出来ない
「感情」というものを

%を使うことによって
数値化した例になります。


この女性のように
臨機応変に数値を使い、

話す相手に伝わりやすく
する事が「説得力」を上げていく
カギとなると倉持は説明したのでした。



普段の生活や仕事や営業でも
相手に解り易く伝える為に
物事を数値化させると

解り易くなるので説得力を
増したい時には
有効な手段と言えると思います。


但し、

あまり数値化ばかりで話すと
ウザくなるので

気をつけて
話さないといけないのが注意点だと
倉持は付け加えたのでした。