第51話:自分の存在価値を高めるブランディング | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
藤堂物産で働く本田承太郎はこの会社で10年働くサラリーマン。
集客を前年比102%UPさせたニュースレターについて注目し
作成者の柿谷店長に本田たちは話を聞いていました。


第51話:自分の存在価値を高めるブランディング

前田は、ニュースレターで存在感が高まるという柿谷店長に

「具体的にはどうやって存在感を高めるんですか?」

と質問しました。


基本的に芸能人と同じように

自分をブランディングして○○店の○○店長という

キャラクターを作り上げていくわけです。


普段の接客で少しずつ常連さんになってもらい

理解していけばいいのですが

その前に閑古鳥が鳴いてしまうかもしれません。


そこで○○店の○○店長を手軽に知ってもらう手段として

ニュースレターを活用していきます。



つまり、ニュースレターの内容はパーソナルな情報になるわけです。


スタッフがどういう子達なのか、

新メニューの開発苦労話や事件など

セールスと関係ない話で興味を引きます。


そうやって自分たちを自己プロデュースする事が

ブランディングとなるわけです。


そうしてキャラクターを理解してもらうと


芸能人のように、


「直接話した事無いけど知っている存在」


という状態が作られます。


これでひとまず、全くの初対面の人よりは

存在感が高まるというわけです。



ここで注意したいのは

初めての接客で相手に与える「ストレス」と

キャラクター化された人と話す緊張感は違うという事です。



どちらも緊張感はあると思いますが

前者は不安や不信感がある分マイナスイメージになるので

商品は売れにくくなります。



逆に「知っている人間」だと

安心感や興味が出るので多少商品は売れやすくなります。




ニュースレターで全くのウソを書く必要は無いですが

キャラクターとして

インパクトあるスタッフを演じてみると

その効果は意外と高いかもしれません。



特に店長などの地位がある人が

「名物店長」というキャラでアピールすれば

ニュースレターを見ている人にとっては


ちょっとした「有名人」として認識されることになります。



接客する時のテクニックとしては

「相手にうまく話をさせる事」が重要なので

基本的に喋りすぎるスタッフはうっとおしくなります。



お客様に気持ちよく話してもらう中でスタッフとしての

自分の存在を知って貰うことが難しいので

こういった自己ブランディングを出来る事は

接客する時に大きな強みとなるのです。





「ナルホド、お店や社長・店長とかをブランド化出来るって事ですね」

「そういうことです」

「実際にどういうポイントで作るんですか?」


前田がそう聞くと柿谷店長は

ニュースレターの作り方を教えてくれました。




つづく

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