フィデューシャリー・デューティー(受託者責任) | 『知識ゼロからの資産運用』のブログ

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こんにちは、モフモフです。

 

本日は、『フィデューシャリー・デューティー』 についてです。

 

言いづらいですね^ ^

 

直訳すると、受託者責任(義務)

 

顧客本位の業務運営 という意味で呼ばれています。

なんか当たり前の事って感じですよね。でも意味深長なんです。

 

金融事業者は、金融機関が運用商品を販売する場合、グループの資産運用会社の商品を顧客に奨めるだけでなく、他の運用会社の商品と並べて顧客に選択させるなどの、
 
フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)の重要性を認識した活動しなくてはならない!ということです。
 
例えば銀行などの金融機関が、顧客へ自社のグループの資産運用会社の商品を売れば手数料が稼げるが、顧客の利益を第一に考えると、実際は自社グループの商品がイコール、最も良い商品とは限らない。つまり、そこに利益相反が生まれているわけです。
 
金融機関が、金融商品やそのサービスをめぐるお客様とのトラブルをなくしていき、顧客本位の顧客に利益ある寄り添った活動をしていくことは、とても大切なことですよね。

 

このフィデューシャリー・デューティーについて、いくつかのサイトで紹介されていますので、ご紹介いたします。

  1. 金融情報サイト「iFinance」
  2. 日経ビジネス
  3. NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
  4. 金融庁
  5. 日本FP協会
 
『フィデューシャリー・デューティー』とは、
フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary duty)とは、「Fiduciary:受託者」 と 「duty:責任」 を組合せた言葉で、主に金融業界で使われる概念です。直訳すると「受託者が委託者および受益者に果たすべき義務」となります。弁護士や医師、会計士などの領域でも使われる概念です。

金融業界では、「金融機関が金融商品購入者に果たすべき義務」という意味になります。金融庁が各金融機関に対してフィデューシャリー・デューティーを徹底するよう指示しています。

 

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションさんのサイトより引用

 

ちなみに英語で書くと、 ”Fiduciary duty”

fiduciary 

名詞:受託者 被信託者

形容詞:信用上の 信託の
ラテン語の『信頼する』という意味
duty
(不加算)名詞: 義務、本分  【類語】 ⇒responsibility
(加算)名詞: (特定の)任務、職務、務め
 
いつ頃からこの言葉が国内で使われるようになったのか、日経ビジネスの記事によると、2014年の金融庁が出した「平成26事務年度 金融モニタリング基本方針」、そして2016年の「日本再興戦略2016」の閣議の中だという事が分かります。
 
そしてこの言葉が出てきた背景には、実は残念ながら未だ日本の金融機関が顧客利益を第一だと考えているといえない利益背反の実態があるからだそうです。
 
でも、フィデューシャリー・デューティーというちょっと日本人には言いなれない言葉を使う時点で、顧客本位の業務運営から離れてしまうような感がするんですが^ ^ 
 
(特にお年寄りの方などが、言うにはむずかしそう^ ^)
 
つまり難しい横文字を使うこと自体、すでに顧客本位でなくなっている気がします。 そして、この言葉の意味の大切さが早く世間に浸透していかない 足かせになるようにも思えます。
 
もっと言いやすい呼び方、
たとえば、”顧客第一の資産運用”
 
とかはいかがでしょうか。センスないですかね^_^;
 
とにかく、顧客に対して建前だけでなく、今後ほんとうに顧客本位の業務運営ができている金融機関だけが生き残っていく時代が来るかもですね。
 
もちろん、金融機関が利益を得ることも必要です。
 
金融機関の利益 = 顧客の利益
 
進化論に”変化できるものだけが生き残る”とありますが、
今後、金融機関はどのように顧客本位に取り組み変化していくのでしょうか。
 
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは^ ^