こんにちは。
ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。
昨日は北九州市で
企業研修でした。

私の企業研修は、
よく見聞きする企業研修とは
たぶん
全然違います。
冒頭はその職種、
目の前にいる社員のみなさんが
取り組んでおられる具体的な「仕事」が
どのような形で
この社会を構成する一部として
機能しているのか
まずは
この点をしっかりお話しします。
「仕事」は
自分にとっては人生の一部であり
自分を磨くアイテムですが、
社会の中にあっては
経済活動だけでなく、
文化の振興だったり、
社会正義の実現だったり、
様々な役割を果たしながら
社会からも受け入れられ、
人々の暮らしに
何らかの形で根付いているものです。
このあたりを
「元政策担当秘書」ならではの視点で
お話しします。
さてと、
圧倒的に違うのはこの辺からでしょう。
昨日の北九州市での社員研修では、
私が秘書時代に15年を通して関わってきた
「自殺対策」から
皆さんの「仕事」を考えて頂く機会と
なればと思い、
お話ししました。
日本は、
この数年自殺者数が
減少してきているとは言え、
未だ一年間で
2万人を超える人々が
自らの命を絶っており、
一日にすると58人が自死を
選ばざるを得ない状況に陥っています。
交通事故死は法律の厳罰化で
激減させることに成功していますが、
自殺に関しては対策が遅れており、
多い時では日本人の40人に一人が
親族に自殺者がいる計算になるといわれています。
かつて、
国会内の自殺対策勉強会に出席した時のこと、
東尋坊(福井県坂井市)で
自殺者志願者に声をかける
「命の番人」さんのお話が
脳裏に焼き付いています。
断崖絶壁の上で
死を求める人は、
最後まで携帯電話を手にしているものです。
誰かとつながりたい、
誰かに分かって欲しい、
誰かと話をしたい、
そう願っていなければ、
どうして最後の最後まで
携帯電話を見つめているのか、と。
死にたくて死ぬ人はいない。
社会構造上の
溝に落ち込んでしまった人に
「大丈夫だよ」と伝えてあげたい、と。
「死」というゴールに向けて
歩いている人に
ストップを知らせてあげる人の役割を
「ゲートキーパー」と呼びます。
現在は内閣府の中に
自殺対策室が置かれ、
予算も付けられる様になりましたので、
この「ゲートキーパー」を周知することも
積極的に行われていますが、
まだまだ知られているとは言えません。
昨日の企業研修では、
社員の皆さんが
毎日のルーティンワークだと
思っている仕事に
ゲートキーパーとしての
大切な社会的役割がある
という事をお話ししました。
もちろん、
怒涛の名刺交換大会も
実践しましたけどね。

人には誰にも役割があります。
自分の目には
しょぼい仕事としか映らなくても、
社会全体から見たときに、
あなたでなくては出来ない
重要な役割が与えられています。
その役割の本質を探ることも
社会人としての大切な仕事の一つである、
と言うことも一緒にお話ししました。
私の企業研修は
マナーとか
何とかも
やると言えばやりますが、
それは、
勉強する気にさえなれば
自分一人でも出来ることです。
それよりも、
自分が社会構成上の大切な役割を
担う一員であることを
はっきり
くっきりと
自覚して頂きたい。
私がお引き受けする社員研修ですから
私じゃなきゃ出来ないことでないと、
と大げさに思ったりするわけです。
(^^♪
さて、と。
「積読(つんどく)」が
チョモランマ状態になってきました。
⇒チョモランマ状態とは?
今夜は
積読退治といきますかしら、ね。
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