「六大法則について」 甲田先生のご講演(中) | Yokoi Hideaki

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前回ブログ、「六大法則について」 甲田先生のご講演(上)の続きです。以下「幸福の科学 第48号」から転載します。

今回は3部構成で、(上)にご講演の要点や「まえがき」がありますので、まず以下からお読みください。

 

 

 

八、蔓延するエイズ

しかし皆さん、こうやって(副腎皮質ホルモン剤=ステロイド剤)塗って貰っていんですか?、将来もっと恐ろしいことは、塗った人は、エイズにも罹りやすいですよ。エイズの問題も出てきますよ、これからは。

今世界でエイズウイルスの感染者が一千万人いるんです。感染者です。これから十年経ったらこれ五千万になる。二十年経ったら、なんと二億五千万になるといわれています。

 

そうすると、大体二十人に一人ですか。ここにいま二百人おられますでしょう。すると十人の人がエイズのウイルスを持っておることになります。今迄は、エイズというのは、血液とか精液を介して感染すると云われてきました。血液の中にだいたい十の二乗のウイルスがおるわけですね。そこで、血液だけ注意しとったらええ、精液だけ注意しとったらええ、そういうことだったんです。皆さんも既にいろいろとエイズに関する教育を受けておられると思いますが、最近解ったことは、エイズは粘膜の下にもたくさんおる、これが解ってきましたね。

 

今年の三月に東京で第四回国際エイズの疫学管理のシンポジウムが開かれましてね、そこでハーバード大学から来たウイリアム・ヘイゼルチンという人が発表されましたけれども、粘膜の下にある細胞、ランゲルハンス細胞といいますが、その中にエイズのウイルスが入って、なんと血液の中のリンパ球よりも百倍もスピードが速く増殖すると発表しました。

 

粘膜の下にエイズのウイルスが沢山おる。 皮膚の下にもね。アトピーの患者さんが痒くて手で掻きますが、その後で、汁が出てきますね。

その汁の着いた手で電車の吊り革を握る。その後から知らぬが仏で、しかも湿疹で副腎皮質ホルモン剤をべたべた塗った手で吊り革を握る。エイズのウイルスが着いていたら、そのまま素通りですよ。そんな薬を塗っとったら。

 

ですから、もう後十年したら、現代医学のお医者さんがあのお薬をアトピーの患者さんに渡せなくなるんじゃないでしょうか。エイズの間題が出てきたから。これから十年間で日本でもエイズは随分と増えてきます。見て御覧なさい、どんどん増えてきます。 今の若者の生活を見ていましたら増えるのは当然です。

 

そして、肉食とか、甘いもので血液が汚れたら、そんな抵抗力のない体です、ウイルスが入ったらたちまち増えますね。

 

九、癌を切り取る現代医学

そうすると皆さん、エイズに罹らないためにはどうしたらいいのか、また、エイズに罹っても発病しないためにはどうしたらいいのか。ここの所を、よーく考えてください。これは、癌の予防にも関係してますよ。

癌はこれから増えてきますよ。今、一年間にだいたい二十二万三千人、癌で亡くなる方がいます。で、八十二万六千人の日本人の死ぬ方のだいたい四人に一人ですね、これだけ癌で亡くなっているわけです。

 

ところが、この癌の患者さんはまだまだ増えてきます。もう後十年か二十年経つうちに、三人に一人が癌で亡くなる時代がやってきます。増えてきますよ。

今の日本人のこの食生活から見て、癌が増えるのは当然です。癌は、やはり宿便が非常に大きな問題になってきます。この宿便に誰も気がつかないんですから。どうして癌を減らすことが出来ますか。

 

だから、皆さんが、これから、癌をどうしたら予防できるのか、また、どうしたら治すことが出来るのか、このへんの所を真剣に考えてきたい。なるべく、癌を小さな芽の間に摘んで頂きたい。芽の間にです。大きくなってからではなかなか難しいんです。

 

で、芽の間とはどういうことかと申しますと、これは予備癌細胞の段階で早く見つけて予防するということです。癌というものをどうして我々は克服できるか、これがいま現代医学の非常に大きな問題ですからね。 現代医学の方針は、早期発見、早期手術。癌はなるべく早く発見して、それを手術で取ってしまう。 これが今迄の原則ですね。

 

で、二十年くらい前までは、レントゲン検査で調べるんです。胃に塊が発見されると、これを早く取ってしまう。手術ですね。 レントゲンでは、だいたい1グラムくらいが発見の限度です。1グラムですね。しかし1グラムと申しますと、癌の細胞でだいたい十億個です。十億個。これがだいたい1グラムの癌ですね。これぐらいがレントゲンで発見できる限界です。

 

この十億の細胞は一個の細胞がだんだんと分裂してなったわけです。一個の癌細胞が十億になるのに、だいたい十年から十五年かかりますからね。だから1グラムのが発見された、今の間に手術しましょう。早期発見で良かったですねと言われても、早期発見じゃない、十年から十五年かかっているんです。

 

ですからなるべくもっと早いこと発見したいわけですね。どういうふうにしてそれをやるかというと、最近はCTとかMRI、それに腫瘍マーカーですね、これらが出てきた。例えば肝臓癌ならば、 MRIやCTで小さな腫瘍でも発見できる。

 

またAFPですね。 アルファフェトプロテイン。これは腫瘍マーカーです。癌の細胞がありますとその周囲に、蛋白質が付いているわけです。でその蛋白質がちぎれて、血管の中に入って流れてくるんです。これを捕まえるんです。これがいわゆる腫瘍マーカーです。これが検出されたら癌細胞があるな、と判るわけです。

 

肝臓癌ではAFPです。大腸癌ならば、CEA抗原ですね。それから膵臓癌ならば、CA19-9、ま、こういうようなマーカーで、なるべく早く癌を発見して、そしてそれを取ってしまう。こんなのが、現代医学でずっと開発されてきたわけです。更にこの頃はポリープってありますね、胃のポリープとか、あるいは大腸のポリープ、それを、調べてみて、癌細胞があったら取ってしまう。これがポリーブです(図3)。

 

 

これを調べてみたら癌細胞があった。これを早めに取ってしまう。 針金でこう引っ掛ける。これをポリペクトミーといいます。 今これが盛んに行なわれています。大腸でも胃でもね。こういうふうに出っ張ったのはいいけれども、出っ張ってないものもあるんですね。図4のように平べったくなったところに癌細胞があったらどうするのか。

 

 

こんな場合はここへ食塩水を注入しまして、癌のある組織を浮き上がらせるんです。浮き上がらせて、そして針金で引っ掛けるんです。こんな方法が、現代医学で行なわれておるわけですね。だから一年に一回か二回は精密検査を受けてポリープが発見されたら早めに取ってしまえ、こういうわけです。

 

更に、もっと早いこと発見できないか、そうすると今度は細胞ですね、癌細胞のレベルで発見できたら一番いいじゃないか、そこまで行っています。細胞の段階で発見できたら一番いいという事になってきたんですが、ここまできて行き詰まってきた。

 

十、予備細胞

癌はなぜできるのかということを研究してみますと、発癌遺伝子が関係がある。今、発癌遺伝子の研究がどんどん行なわれています。この発癌遺伝子がだいたい七十個くらい発見されています。

 

また、逆に癌抑制遺伝子がだいたい五つくらい発見されています。この眠っておる発癌遺伝子が目を覚ますと癌になる。それも一個の癌遺伝子だけではならない。 十個くらいの発癌遺伝子が目を覚ますと、これが癌になってくる。

 

そこで解ったことは、十個迄は目を覚ましてないが七個迄目が覚めておるとか、あるいは、八個、九個迄もう目がさめておって、後二個の発癌遺伝子が目を覚ましたら細胞になるというものが見つかってきたんです。こういう段階のものを、予備癌細胞といいます。

 

で、調べてみたら、この予備癌細胞が、あなた方の体にざらにあるということが解った。

自分が今、知らぬが仏で解らんけれども、もう後二個の発遺伝子が目を覚ましたら、癌になるんやと。それが膀胱にも子宮にも胃にも肺にも肝臓にも、皆あるわけですね。

 

ここはいま、七個の発癌遺伝子が目を覚ましている。ここはいま八個や、ここは今六個やとね、さあそんな事が解ったら、あなた方は枕を高くして寝られませんよ。何時これが八個が十個になって細胞に変わるか解らない。

医学が進んだら、あなた方は、心にやすらぎが生まれてくると思っていますでしょう。 そこで現代医学がどんどんの研究をやってくれてますからもう安心できると思った。ところが逆にだんだんと不安になってくる。

 

いっぺん検査受けて見なさいよ、あっ、ここはもう六段階やここはもう八段階や、ここはまだ五・・・。 そうやったらね、「先生、これどないしましょう」「そうやなぁ、皆早めに全部取ってしまお」 そしたらお乳も肝臓も胃も肺も全部取ってしまって、内臓からっぽになりますがな。

 

十一、 癌と共に生きる

ここで、あなた方は、癌細胞というのは、完全に無くすことは出来ないんだということを解って頂きたいんです。細胞と共に生きる、共存共栄でやらないかん。だいたい癌細胞というものは、正常細胞から変わったものです。言うてみたら、これはどう息子なんですよ。

 

あなた方はどら息子を、全部一人残らずひっ捕えて極刑にしてもいいのか。今のこの現代医学のうえから言えばそうですよ。一個の癌細胞でも残さずに切り取ってしまう。こんな残忍な医学があるか、どら息子はね、やはり説得して、真人間になるようにせないかん。これが本当の愛と慈悲に満ちた、正統の医学なんです。

 

そのような愛と慈悲に基づいた医学があるのか。それがこの健康法だと言うんです。

あなた方は、この健康法を真面目に実行したら、予備癌細胞を持ったままで天寿を全うできる。そして、予備細胞も、正常細胞に復帰できる。どら息子が真人間になる。私は、それを確信していますよ。

 

そんな事から考えてみましてね、現代医学はこのままいったらおそらくいき詰まるだろう。今迄、現代医学は、科学だと言われてきた。東洋医学、漢方や断食、生菜食そんな非科学的なもの、と言って笑っておったんですけれども、今度は、お手々つなぎましょうか、と変わってきました。

 

自分の限界が解ってきたんです。科学の限界が解ってきたんです。東洋医学のやり方はね、ライフスタイルを正しくして、つまり、正しい生活をすれば癌にもならない。なってもそのまま長生きできる。そういう方法があるんだったら、一緒にやりましょうやと。東洋医学と、現代医学が手をつなぐ。これが二十一世紀からの道だと思います。

 

このように私は展望しますね。現代医学は、科学であると大上段に構えてきけれども、ここで初めて限界を感じ東洋医学との統合を考えるようになるでしょう。

皆さんは、それじゃ具体的にどうしたらいいのか。それが本日のテーマである西式健康法の六大法則、四大原則の研究と実行にあるというわけです。そして私の唱えるこの少食主義ですね。これを守っていただきたい。

 

少食主義のひとつとして生菜食療法、つまり生野菜と、生の玄米だけ食べる。これが、少食の一番いい方法ではないだろうかというので、私がずっと研究を進めて現在に到ったわけですが、段々とそれがはっきりとしてきました。

 

これは間違いないな、とね。例えば、癌の問題ですが、これはまず発癌遺伝子が目を覚ます。それがどんなもので目を覚ますかというと、まず第一番に放射線、レントゲンですね。

それからウイルスです。この放射線のことは皆さんもよく解りますね、広島に原爆がパーンと落ちた、また、ソ連のチェルノブイリ原発の事故などで、どれだけの癌の患者さんが増えてきておるか。これは放射線によって眠っている発癌遺伝子が目を覚ましたからです。遺伝子が傷つくんです。その傷ついた遺伝子のために癌になる。

 

それから次はウイルスが原因となります。例えば、今問題になっていますC型肝炎、またはB型肝炎がそれです。B型肝炎でもC型肝炎でも、将来は肝癌になるんですよ。それで皆、恐いんです。とくにC型肝炎の方が癌になり易いというんで問題になっています。最近はC型肝炎には、インターフェロンがいいと言うんで、これが大流行です。インターフェロンの注射をうって、C型肝炎を治そうじゃないかと。

 

私の所へインターフェロンの注射を打ったというC型肝炎の患者さんがお見えになります。

インターフェロンというのは、肝炎ウイルスを追い出す。そのような効果が期待できるので、使おうというわけですね。だいたいこれは1クールで二百万円かかるんです。現在日本で百五十万人のC型肝炎の患者さんがいるんですが、その人達がインターフェロンを使ったら全部で三兆円かかるんですね。これは製薬会社にとってはドル箱ですよ。

 

だからこれからどんどんインターフェロン療法が流行ってきますよ。しかしインターフェロンを使って本当に治るかって言うんです。これが問題ですね。最近、インターフェロンを使っても治りませんと言う患者さんがうちに来るわけです。やっぱり駄目だと!、そこで私の所へ来て、本当に治る道を知ることになるのです。

 

で、インターフェロンを使いますとね、まず第一番に熱が出ます。 38度、39度の熱が出ます。ちょうど流感に罹ったみたいに。そして関接が痛い、手や足や腰が痛む、更にまた、頭の毛が抜ける、それから鬱病、精神病です。こんな副作用もでてくる。

それから白血球とか血小板が減ってくる、そして、インターフェロンに対する抗体が体のなかに出来る。こんな泣き所があるんです。皆さんは容易に飛び付かないほうがいいですよ。

 

十二、肝炎にも効く生菜食

何もそんな事をせんでも、 肝炎は生菜食療法で治るのです。まずこれを、頭に入れておいてほしいですね。今度8月9日、私の所で「肝臓病克服の会」というものが開かれます。この肝臓病克服の会で、そういった慢性肝炎を生野菜と生の玄米だけで治したという、方々が沢山お見えになります。いっぺんその方々の体験発表を聞いてください。 「はぁ、肝炎は、 そんな生菜食で治るのか」。これが解ります。

 

生菜食というのは皆さん解りますように、野菜を生で一日に一キロ、 それから、生の玄米粉を一日に百五十グラムくらい、米にして一合ですね。これは、今晩、生菜食の分科会で詳しく説明されますから、そこで、興味のある方は聞かれたらいいと思います。

 

こんな食事を毎日まいにち食べ続けて病気を治すのですが、カロリーはだいたい九百カロリーくらいです。蛋白質がだいだい二五グラムくい。 これで解りますように蛋白質が非常に少ない、カロリーも非常に少ない。こんな食事を食べて、肝臓病が治るか。

 

現代医学のお医者さんにいっぺん相談してみなさい。「先生、九百カロリーですよ、蛋白質が二五グラム、これを毎日、毎日食べて、慢性肝炎どうですか?」「そんなもの食べたら君、死んでしまうよ」 きっと言われますよ。ところが、それで慢性肝炎が治るのです。皆さんがもし、肝炎でこの生菜食をやりたかったならば、まず最初一ヶ月間実行してみる。

 

一ヵ月間です。 そして一ヶ月で一応打切って回復食に入って下さい。こうして普通のご飯を食べなさって、三ヶ月してから今度は二ヶ月やらないかん、そして、また普通のご飯をお食べになって、六ヶ月経ったら、また生菜食を二ヵ月間やる、後は六ヵ月毎に二ヶ月やる。

 

これを繰り返しましたらどんな肝炎でも必ず治ってきます。これが肝炎を完全に治す、一番いい方法だということが、今迄の臨床経験から解ってきたわけです。是非やってほしいですね。問題は、皆さんがこの処方をやった時に、血液検査をしますと一時的に検査成績が悪くなる。それをお医者さんに見せたら、これはえらいことになったときっと言われますからね。

そんな時はお医者さんへ行かんように、私に相談するように(笑)。

 

これは何故かと申しますと、肝臓が生まれ変わる時には、いっぺん古い細胞が全部壊れるんです。その壊れる時に酵素が出てくるんです。その酵素が血液中に出てきた時に検査成績が悪くなるのは当然ではないですか。それを、皆さん方がなぜびっくりするのか。

「新しい肝臓の細胞が生まれてきて、古い細胞が壊れた、その結果としてこういう成績になったんやなぁ」ということで、なぜ喜ばないのか。それが素人の悲しさ、解らない。そこで病院の先生に相談に行くのは考えものです。

 

私こんなに体の調子がいい。生菜食やって体の調子が良くなってきた。どれだけ治っているかと思って病院に駆け込んで検査してもらったら、「なんじゃこれ!」と言われていっぺんに「はぁ」となる。それは、その検査成績を正しく読み取ることが出来なかったからです。

生菜食と断食とかやる場合には、一時的に血中の酵素が増えてくるということを知らない。

 

今も、京都から来ておられる患者さんが二週間断食しておられますけれども、一週間目に血液検査をしました。断食に入る前は肝機能が正常値であったのに、今度の断食一週間目の検査で、酵素がぐっと増えてきましたね。これを現代医学のお医者さんが見られたら、いったいこれはどうした。 肝臓が悪くなったじゃないか、とこう思われますが、そうじゃない。

 

古い肝臓の細胞が壊れて、新しい細胞と入れ替わる時に、こんな成績が出る。生菜食でも、でも一緒です。こういうことを前もって知っていたら、安心して生食で慢性肝炎を治すことが出来る。

ま、それはさて置いてですね。肝炎でもまた癌にしても生菜食をやればウイルスもおれなくなるということを申し上げたかったんです。

 

十三、インターフェロンを増やす生菜食

その次は、発癌物質。この発癌物質は皆さん、今はもう至る所にあるわけですね。食べものでは食品添加物。 水を飲んだらトリハロメタそれから空気中のダイオキシン。この辺の水でも空気でも入っていますよ。

 

プール中にもね、大気の中にはダイオキシンが、今あるわです。ダイオキシンは、農薬のCNPという除草剤を使いますね。あのCNPの中にダイオキシンが約二千ppm入っております。それから製紙パルプ工場。紙を作っておる会社が漂白するために塩素剤を使う、その時にダイオキシンがでてくる。それから皆さんが塩化ビニールを燃やあの焼却場の中でダイオキシンが出てくる。だいたい1キログラムの塩化ビニールを燃やすと22ミリグラムのダイオキシンが出てくる。これらのダイオキシンがこの空気中にいっぱいあるんです。

 

だいたい一日に日本人は百七十五ピコグラムのダイオキシンが体内に入ってくる。こんなデータが出てきておるんですよ。それからお母ちゃんのおっぱいにこのダイオキシンが出てくる。 赤ちゃんは大人の五倍も六倍ものダイオキシンをお乳から貰っておるわけです。

 

このダイオキシンの毒性というのは、農薬のBHCとかDDTの毒性よりもはるかに強い。BHC、DDTの百万倍も強いんですよ。農薬のBHCの毒性は、ピーピーエムの段階ですが、ダイオキシンはピコグラムの単位です。百万倍も強い、そんな毒性の強いダイオキシンを皆さん吸っておられるんですよ。その発癌物質が入ってきたら、先程言った予備癌細胞が目を覚ましますよ。

 

それから、皆さん今、井戸水が汚染されていますね。トリクロロエチレンとか、トリクロロエタンというようなものが、精密機械を洗うために使われるんです。またクリーニング屋さんもそれを使うんです。それが空気中に飛んでいるんです。そしてそれが雨に混じって降ってきて、井戸水を汚染するんです。空気中にもあるんです。

 

これを測ってみたら、 富山県の方では、一立法メートルの空気中に百六十マイクログラムですね、東京の方で七七、 京都で三七という、そんな数値が出ております。我々は一日にだいた15立法メートルの空気を吸うわけです。井戸水をだいたい我々2リットル飲みますね。2リットルの中に含まれておるところのトリクロロエチレンと、15立法メートルの大気に含まれておるトリクロロエチレンとだいたい同じ量なんです。

 

しかし毒性は、気管支を通して入ったやつの方が数倍強い。それだけのトリクロロエチレンとかダイオキシンをあなた方は吸っとるわけですね。よろしいか。そうすると、今、お乳の方に予備癌細胞があって、既に七つの段階まで目が覚めておる、後三つ目を覚ましたら乳癌になる。また肺の方には八の段階まで目を覚ました予備癌細胞がある。後二個の発癌遺伝子が目を覚ましたら肺癌になるんだと。

 

そうすると、この空気中の発癌物質の入っとる、ダイオキシンとかトリクロロエチレンを今吸ったら、恐いですな。あなた方は知らぬが仏でこの空気を吸っておるわけですよ。しかしこの空気中にその発癌物質があって、それがこの予備細胞を刺激して細胞にするとなったら、恐くて生きていけません。もうそれなら、この街から逃げていかないかん。この恐い空気を吸えますか? そういう不安になるわけですよ。

 

だから、もしこんな空気を吸いながらでも、癌になりたくない、それならば、生菜食をやりなさい。で、生野菜をたくさん食べましたら体の中にね、インターフェロンの注射をしなくても、体の中で出来るって言うんです。これを申し上げたい。

 

私の所では、生野菜と、生の玄米だけを食べて、一年とか二年とか三年とか、長いこと実行している人がおられますが、そういう人たちの血液を調べてみたら、血液中のインターフェロンが、非常に多いという事が解ってきたんです。

 

京都にパスツール研究所というのがございます。このパスツール研究所の岸田先生は、京都府立医大の教授さんでしたが、退官後はずっとこのインターフェロンの研究を続けておられます。私は岸田先生にお願いしまして 生野菜と生の玄米だけを食べておるものの血液中のインターフェロンを測って貰ったわけです。

 

だいたい、血液1㏄の中でインターフェロンが5000単位以上あれば健康と言われます。これまで岸田先生のところでは、だいたい八千人の方を調べておられますが、五千単位以上のものからは癌になるものはあまり出ない。

 

で、ある企業でやったんですけれど、三年間の追跡調査で、五千単位以上あったものからは、一人もが出なかったということです。で、慢性肝炎とか、あるいは糖尿病の患者さんなんかは、だいたい三千単位くらい。それからエイズの患者さんは、だいたい千単位くらい。

ですから、パスツール研究所で血液検査を受けてインターフェロンが千単位と出ましたら、どこかに癌があるか、またはエイズに罹っておる、どちらかだろうということになります。

心配なら検査を受けなさったらいいです。

 

このような人が生菜食やりますとどれだけ増えるかと、いうことですね。私の所で、癌の患者さんがね、一年間生野菜と生の玄米をやりまして、そして検査を受けたら六千三百九十単位でした。平均よりも多いですね。それから慢性肝炎の患者さんもね、一年も二年も生野菜と生玄米だけ食べて治ってきた人がおる、なんと一万三千八百八十、そんなに増えております。もう一人は一万二千六百十二。これには岸田先生が驚かれた。

 

それから、更に生野菜だけでやってる人がいる。生の玄米は食べないで生野菜だけでやってる、だから一日に四百カロリーとか三百カロリーでやってる方なんですが、 最高二万単位になる。そうすると、生野菜と生の玄米だけを食べておったら、癌にならんというのはこれではっきり解りますわね。癌も治ると。

 

以上が甲田先生ご講話(中)です。下の(下)に続きます。