甲田光雄先生 「癌と仲良くする会」でのお話① | Yokoi Hideaki

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今日は久しぶりに手元の八尾健康会館友の会会誌、「健康の科学」から「ガン」をテーマにした甲田先生のご講話をご紹介したいと思います。

 

それに先立って、今日のテーマに関連し、今回のコロナ問題で大変違和感を感じたことに触れます。それが今回のコロナ問題で国民を一挙に不安に陥れたニュースの一つ、岡江久美子さんの死です。

 

 

岡江さんは初期の乳がんで、治療も受けておられたようです。そこで、乳がん治療とコロナ死の関係が疑われたわけです。私が違和感を感じたのは、国立がん研究センターの乳腺外科長、首藤明彦さんが「岡江さんの死と乳がん治療は関係がない」と断言したことです。

 

首藤さんはTBSの「ひるおび」で「乳がん治療とコロナウィルスとは関係ありません。海外の研究でもそのような事例はないですから、乳がん治療と今回の岡江さんの死を結びつけるのは厳にやめてほしいと思います。」と発言されました。

 

元々、私は現代の医療に対して、救急以外の分野ではほとんど信頼をおいていませんが、たまたまつけていたTVでこれを聞いて、耳を疑いました。がん治療が免疫力を低下させるのは常識だからです。


甲田先生とも親交があった新潟大学大学院教授で免疫学の権威でいらした故安保徹先生は「ガン患者を3大療法(手術、抗がん剤、放射線治療)で治療する事で医療被害が増えている。ガン治療は免疫力を低下させ他の病気で死亡する原因となっている。」と述べられています。

 

今日ご紹介したい甲田先生のご講話の中でも、先生はこうおっしゃていらっしゃいます。

特に現代医学の抗癌剤というのはいっぺんに食欲が落ちてしまいます。それだけではなく頭の毛が抜けてしまうとか、みるみるうちに貧血になってくる。血液が減ってしまうんです。だから抗癌剤をドカーンと使って、そして貧血になってくる。貧血になった後で今度は血を増やす薬を使うんですね。こういうことで、皆さん、癌は小さくなったかもわからないけれど、患者さん亡くなりましたというとになるわけです。

 

癌を小さくするのはいいけれども生命力が落ちて死んでしまうということになる。こういうことになってくると、これは木を見て森を見ないことになるのです。よろしいですか。癌を小さくすることばかり考えてやっていると結局は死んでしまうということになります。そうしたら何のためにその薬を使っているかということになります。ということは抗癌剤というものは、癌の細胞だけに効くのではなしに人間の正常な細胞にも大きな打撃を与えてしまう。

 

だから貧血になる、免疫力がずっと落ちてしまう。そうするとちょっとした風邪が肺炎になってしまって、そして死んでしまう。これが多いんですよ。ちょっとした風邪からそれが肺炎になってしまう、ということは免疫力がいかに落ちたかということです。だからうっかり抗癌剤を使っていますとそういうふうに生命力が落ちてきて、免疫力が本当になくなるのです。ちょっとしたことでもなかなか治らない。

 

がん治療で怖いのは、この抗がん剤ばかりではありません。放射線治療についてもこう述べられています。

遺伝子の影響で癌になるということのメカニズム。つまり、なんでその遺伝子が故障するのだろうということを研究し始めたわけです。これが紫外線とか放射線、それからウイルス、それから発癌物質、こういうものが我々の遺伝子を傷つける。その結果癌になってしまうということが解ってきました。

 

詳しい話は述べませんが、ガンの三大療法「手術」「抗がん剤」「放射線治療」いずれも、ガンと闘う免疫力、体力を奪っていくものであることは明らかです。ではなぜ、このような無駄であるだけでなく、無理で、害すらある治療法がはびこるのか、その理由を「医療も産業であり、金儲けありき、だから」と言えば、使命感を持って医療に当たっておられるまじめなお医者さんに対して言いすぎかもしれません。

 

しかし、個々のお医者さんのお考えはさておき、医療産業は全体として患者主体の治療とは言えない状況になっています。広く世間にこの事を知らしめた功績者のお一人、近藤誠さんがこう述べられています。(文藝春秋2015年8月号への寄稿から以下抜粋、このつづき②の後半に全文掲載します。)

 

医療に殺されないためにはどうしたらよいのか。根本的には、医療行為の意義や価値を疑うことです。たとえば自分では健康だと思っていた人がクスリを飲まされるのは、健康診断で測定する血圧、血糖、コレステロールなどの基準値が低すぎるからです。基準値を定める高血圧学会など諸学会の重鎮たちが患者を増やす目的で、あるいは製薬会社からの寄付金増を目当てに、必要もないのに基準値を引き下げてきたことに気づくべきです。

 

がん治療でも、主治医に提案された治療法に懐疑的になりましょう。先述した腹腔鏡手術を受けた患者の大部分は、開腹手術なら正解だったわけてはなく、それ以外の方法で対処するほうが多分べ夕—でした。

 

この点私は2年前に開いたセカンドオピニオン外来で、あらゆる種類のがん患者、四千人以上と面談してきましたが、95%以上のケースで受けないほうがいい治療法を担当医に勧められていました。

 

このように医療界の現状は「医は仁術」とはほど遠いのです。もっとも、かって「仁術」が存在したかというと、道徳や倫理が声高に叫ばれるのは、それに反する社会状況があればこそではないか。つまり江戸時代にも「医は算術」だったがゆえに、「仁術」が強調されたと見るのが、医者の、否、人間の本性に即した理解なのでしょう。

 

近藤さんをご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単に紹介します。

近藤さんを一躍有名にし、また異端者として医学会からの攻撃を受けるきっかけになったのが1995年に文藝春秋に発表した論文「患者よ、がんと闘うな」です。当時、近藤さんは慶応大学病院で放射線治療の専門医として活躍されていました。

 

この論文は後に上梓され、ベストセラーになりました。それまでもがん治療の問題点を指摘された方はいらっしゃったでしょうが、私の印象では、これを機に一挙に医学会から多くの同調する見解が出されるようになったと思います。その意味では日本の医療の歴史において画期的な一冊であったと言えるでしょう。

 

 

読んでいませんが、上の続編のようです。

 

近藤さん以外にもがん治療の問題と正しい在り方について書かれた方は沢山いらっしゃいますが、その中でも特に読まれることを薦めたい書籍を以下に紹介しておきます。

 

 この岡田先生の著作の帯には「受けると危険」とあります。岡田先生は新潟大学、医学部教授、大変立派な先生です。

 

 

 

近藤誠さんががん治療の怖さについて詳細に論じた著作です。

 

 

先に紹介した安保先生のお話はこの著作からの引用です。正しくは「放置してもよいガン患者を3大療法(手術、抗がん剤、放射線治療)で治療する事で医療被害が増えている。ガン治療は免疫力を低下させ他の病気で死亡する原因となっている。つまり検診でガンになり、治療で『殺されている』と言っても過言でない。」とお書きでした。

 

 

著者の森下先生は「ガンは血液の浄化装置である」という全く新しい見解を提起された方ですが、その上で正しい療法、食事法を紹介されています。

 

ガンは決して恐れるべきものでないことが、理解できる一冊です。さらに以下はがんの原因と対策に迫った海外の研究です。

 

ガンが動物性たんぱくの過剰摂取によっておこること、またその予防と治療にプラント(植物)ベースのホールフーズ(全体食=玄米)に卓効があることを調査データから科学的に論じた米国の栄養学の権威コリーンバレット博士の名著です。

 

自身の乳がん罹患から、乳がんの原因が牛乳であったことを発見するプロセスが、科学的で説得力のあるイギリスの著名医師、ジェインブラント博士の著作です。

 

以上、前置きが長くなりましたが、ここからが今日の本題、甲田先生の「癌と仲良くする会」でのご講話です。(講演日2001.4.7、八尾健康友の会会誌「健康の科学」83号より転載)

 

八尾健康会館友の会には病別会と申しまして、糖尿病を克服する会とか、癌と仲良くする会とか、アトピーを克服する会とか、いろいろと病別の会があって、ここでその研究会をずっと続けてきているわけです。

 

で、皆さんの中には何遍もここに来ておられる方もあると思いますけれども、初めて今日お見えになった方、手を挙げてみて下さい。ああ、たくさんおられるんですね。そうですか。まあ、私のところには難病の患者さんがたくさんお見えになりまして、癌の患者さんもいま大体100名余り来ておられるわけです。

 

しかし、癌にもいろいろの癌がありまして、子宮癌だとか乳癌、肝臓癌、胃癌、それから前立腺癌とか、それから白血病というような非常に厄介な病気の方もお見えになっておられます。昨日もお見えになった方は白血病で、群馬の方からお見えになったんですけども、一昨年の11月から生菜食療法という、生野菜と生の玄米、それに豆腐ですが、そういうものだけをずっと食べてやってこられたわけです。それが非常に良くなってきたというのです。

 

この方は自分の体重曲線、どういう風に体重がカーブしてきているかとか、遺伝子の検査までずっとやっておられるんです。群馬大学の方で、血液検査も受け、そのデータを自分で作って経過を見ておられるわけですけども、非常にいい成績ですね。これならば誰が見ても治ってきたなということがわかります。このようにデータではっきりと示されると、この療法の価値が客観的に評価できるということです。

 

それからもう一人は佐賀県におられる方で、北島さんという方ですけれども、この方は前立腺癌ですね。それで昨年の十一月八日からこの生菜食療法をずっとやっておられるわけですね。そうすると腫瘍マーカーが最初15.6あったのが今4.5まで減って来ております。もう正常値に入っているわけです。これもやっぱり病院の先生が非常にびっくりしておられます。そんなにまでずっと腫瘍マーカーが下がってくるということはつまり治ってきたということです。

 

このように、この療法をやりながら現代医学の病院で検査を受けて、ずっとその経過を見ていくということは本人にとってみても非常に楽しみになりますし、そして現代医学のお医者さんも非常にいい勉強になりますね。

 

昔はですね、そういう生野菜と生の玄米だけ食べるということをやっていたら病院の先生自身が非常に怒られるわけです。「そんなもので病気が治るはずがない」ということで、隠れてやっているということになるわけですが、最後になってから実はこういうことをやっていましたと言ってみると、先生も怒らなくなってこられるわけです。

 

この頃は生野菜をたくさん食べるということが癌の治療に非常に良いという風に、現代医学の側でも変わってきました。ここが面白いですね。昔だったら、そんな生野菜なんかでなんで治るものかと言っていたものが、いまでは現代医学でも生野菜をたくさん食べると免疫力が高まってくるということが分ってきたんです。そこで生野菜をたくさん食べることを、現代医学のお医者さんが非常に勧められるようになっています。

 

大阪の成人病センターの中に1人おられるんですけど、癌の患者さんが、「先生、これくらいの生野菜を食べている」、「それはいいことですな、どこでそんなこと勧められたんですか」、「いや八尾の甲田先生にかかってこんなことやっているんです」、「それはいいこっちや、どんどんやりなさい」と言って、現代医学のお医者さんが勧めてこられるのですよ。そこまで変わってきたということです。

 

で、癌が治るということも、昔だったら考えられなかったけれども、最近は癌が治る、癌が治るというようなことが新聞なんかでもどんどん出ているでしょう。例えば、これは読売新聞の広告ですけれども、癌が自宅で治った。癌消滅といった見出しがあります。こういうのを読むと皆さん興味を持って読むと思いますよ。で、アガリクスとかプロポリス、キチンキトサンね、そういうものが今売れに売れていますな。

 

皆さんの中でもアガリクスを使っておられる方手を挙げてごらんなさい。はい、たくさんおられますね。でも、あれは非常に高い。やっぱり高くても癌が治るなら使ってみようということですね。一人甲田医院へ来ておられる癌の患者さんですが、アガリクスもプロポリスもキチンキトサンもみんな使っておられるんですよ。

 

腸内細菌もよいとか、次々いろいろと使ってみるのだけれども、これらの薬が案外胃にきついわけです。胃を悪くするんです。「確かにこれは良いかもわからないけれども、先生、何か知らないが胃が悪くなってしまって、もう食欲がなくて食べられない」と言うんですね。そんな方も案外少なくないんですよ。抗癌作用のあるものは胃を悪くするということを頭に入れておかなければならないのです。

 

特に現代医学の抗癌剤というのはいっぺんに食欲が落ちてしまいます。それだけではなく頭の毛が抜けてしまうとか、みるみるうちに貧血になってくる。血液が減ってしまうんです。

だから抗癌剤をドカーンと使って、そして貧血になってくる。貧血になった後で今度は血を増やす薬を使うんですね。こういうことで、皆さん、癌は小さくなったかもわからないけれど、患者さん亡くなりましたというとになるわけです。

 

癌を小さくするのはいいけれども生命力が落ちて死んでしまうということになる。こういうことになってくると、これは木を見て森を見ないことになるのです。よろしいですか。癌を小さくすることばかり考えてやっていると結局は死んでしまうということになります。そうしたら何のためにその薬を使っているかということになります。ということは抗癌剤というものは、癌の細胞だけに効くのではなしに人間の正常な細胞にも大きな打撃を与えてしまう。

 

だから貧血になる、免疫力がずっと落ちてしまう。そうするとちょっとした風邪が肺炎になってしまって、そして死んでしまう。これが多いんですよ。ちょっとした風邪からそれが肺炎になってしまう、ということは免疫力がいかに落ちたかということです。だからうっかり抗癌剤を使っていますとそういうふうに生命力が落ちてきて、免疫力が本当になくなるのです。ちょっとしたことでもなかなか治らない。

 

例えば手に少し怪我をしても普通の方だったら1週間、10日で治るものを、それが化膿してしまってなかなか良くならない。そういう点では皆さん、なるべく抗癌剤を使わずに、自然治癒力で癌を治すということを考えるのが一番無難なことです。

 

ですから、さきほど申し上げた方などはやっぱり免疫力が非常に高まってきているわけです。だから「先生の所に来てから風邪ひとつひかない」と言われるのです。風邪ひとつひかなくなってしまったと。このように免疫力もずっと高まって治していくのが一番賢いわけです。癌は小さくなったけれども、免疫力も落ちてしまったということでは、これは一体本当の治し方かどうかということです。

 

現代医学というものは素晴らしいように見えていますけれど、しかしそうした木を見て森を見ない治し方をしている場合が多いのです。局所だけの癌組織をいかにして小さくするかということだけになっています。人間全体を治そうというような考えにはまだ至っていないのです。

 

だから現代医学の治療法と見てみますと、本当に小さい、小さい枠の中で研究しているわけです。例えば体の中で癌細胞ができた。癌細胞の中に遺伝子が沢山あります。その遺伝子が狂ってくると癌になるとわかってきました。それには発癌遺伝子と、癌抑制遺伝子というものがあります。発癌遺伝子というのはだいたい80個くらい発見されています。また癌抑制遺伝子も20個くらい発見されています。

 

癌抑制遺伝子が狂ってくると、大腸癌になったり、また肝臓癌になったりするわけですが、この癌抑制遺伝子にP53というのがあります。また大腸癌にはAPCという癌抑制遺伝子もあります。これはみな癌になるのを抑えているわけです。このP53というのはどんなことをやっているのかと申しますと、癌でも進んだ癌細胞とまだ初期の癌細胞とかあるわけですが、初期の癌細胞の場合はそれを正常細胞に引き戻すわけです。

 

それからもう一歩進んでしまった癌細胞は、もうこれはだめだから一遍自殺してくれというわけです。アポトーシスというやつです。それでもって癌細胞を殺してしまうわけです。こういう作用をしているのです。こうして癌になるのを抑制していますが、このP53が狂ってくると正常作用に引き戻すことができない、またアポトーシスもやれない。だからどんどん癌が進んでいくのです。

 

ではどうするのか、と言うと、この癌細胞の中にP53を入れ込むわけです。これがいわゆる癌の遺伝子治療というやつです。わかりますか。今非常に脚光を浴びているのが遺伝子治療ですよね。つまり遺伝子レベルでもって癌を治していこうということです。

 

ところがですね、癌は先ほど申しましたように1個や2個の遺伝子が関連しているのではないのです。発癌遺伝子が80個もある。癌抑制遺伝子も20個もあるんです。そこでその遺伝子の関連というものがありまして、1個や2個の遺伝子をいじくっただけでは完全な治療にはならない。

 

ここが一つの限界なんですね、現代医学は。1つ、2つ、3つの遺伝子の関連性をどのように掴むかとなってくると非常に難しくなってきます。遺伝子というようなものは今までは1個2個を取り出して、それをちゃんと研究すればいいと思っていたのですが、そんなものじゃないということがわかってきました。これが大きな問題なんですね。

 

たとえば皆さんがご飯を食べる、何を食べるか、玄米を生で食べるか、または炊いて食べるか、生野菜を食べるか炊いた野菜を食べるかというようなことだけでも遺伝子の動き方がからっと変わってくる。例えば玄米でも炊いた玄米を食べるのか生の玄米を食べるのかということでからっと変わる。

 

それはそうですね。我々は今まで火を加えたものを食べていたでしょう。ご飯でも炊いたご飯を食べていたのです。生の玄米というのは我々の腸の中では消化する消化酵素がないんです。そんなものを入れたら困るでしょう。しかし我々の体というものは今から100万年以上前は全部生で食べていたのです。3千万年、5千万年、1億年ぐらい前の我々の祖先というのは火なんか全然使っていないのです。

 

そうすると我々の体の中には生のものを消化するという遺伝子が全部インプットされているわけです。そこで生の玄米を食べ出すとその1億年前の、3千万年前の遺伝子が全部目を覚ますわけです。

 

火を加えたものを食べていた場合はその遺伝子は全部オフになっております。しかし今度はそれがオンになってきます。このようにして生のものを食べ出すと昔の我々の遺伝子が全部目を覚ますんです。

 

これがわかってきたのです。我々の体というものは元々は生のものを消化するようにできているわけです。火を加えてからはまだ100万年、それ以前の30億年間は全部生でやってきたんですね、その遺伝子が今度火を加えたものを食べ出したらどうなるかというと、全部火を加えた時の遺伝子が働くことです。それはまだ100万年とか、50万年の実に短い期間ですからその遺伝子はまだ完仝には働いていないのです。

 

私達の身体は元来、生のものが入ってきたら都合のいいようにできているわけです。そうすると生のものを食べ出すとどうなるかというと、昔の体に変わってくるわけです。昔の体に変わるんです。


だから我々の体にとってみたら、元々火を加えたものを食べるということは迷惑なんです。

あなた方は消化吸収がいいとかなんとか言っていますが本当に体にとってみたらそれは迷惑なことなのです。炊いてしまうと蛋白質は変性してしまうし、脂肪は酸化してしまう、ビタミンは壊れる、酵素も壊れてしまうのです。そんなものが入ってきたら困るわけです。元の生の状態にして入れてくれというわけです、本当は。

 

同じ玄米でも炊いた玄米を食べると生の玄米を食べるのとでは全然違うのです。あなた方、一遍玄米を生で食べてみてごらんなさい。どうなるか。一か月たったら肌の色が一遍に変わります。きれいになります。それはなぜかと申しますと、同じ玄米でも、脂肪酸が全然違うのです。生の玄米の脂肪酸が入ったらこんなにきれいになる。それが炊いた玄米になってしまうと肌が荒れてくるわけです。きれいにならない。

(注※生の玄米の効用については以下のブログの後半をご覧ください)

 

 

そういうことですべて遺伝子の動き方が変わるんです。生のものを食べる、こっちは火を加えたものを食べる、そうした時の遺伝子が1個や2個じゃないのです。何千という遺伝子が一遍にばーっと動くのです。何千という遺伝子ですよ。だから、どの遺伝子が動いたかということをこれから確かめていかなくてはならないのですが、そうなってくるともう科学者はお手上げなのです。どの遺伝子が動いたかわからないのです。目の前が真っ白になってしまうのです。

 

今までは遺伝子の研究をやっていったらいろいろなことがわかると思っていたけれど、何千という遺伝子が一遍に動くといったら何かどうなっているのかさっぱりわからない。

だから細かく、細かく研究していったら全部わかると思ったけれど、やればやるほどだんだんわからなくなってしまう。

 

例えばこの細胞の中にプロテアゾームというのがあるのです。これはプロテインつまり、蛋白質を分解して処理する掃除屋です。細胞1個というのはみなさんわかるように5とか6ミクロンぐらいの小さな、顕微鏡で見なくてはわからないものでしょう。5ミクロン、1ミリの千分の5、そんな小さな細胞は顕微鏡で見なくてはわからないのです。この細胞の中にそういう蛋白質分解酵素があるのです。

 

それがプロテアゾーム。いくつあるか、3万個ある。これだけでも皆さんびっくりするでしょう、そんな小さな細胞の中に、この掃除屋、蛋白質を分解して掃除するものが3万個もある。それを一つ一つ研究する、そんなことができるか。だからだんだん極微の世界に入っていくにつれて、だんだんわからなくなってきます。そんなものなんです。科学というものは。

 

だから21世紀はそういった極微の世界から自然医学へと転換することになるでしょう。我々の想いが変わるだけで遺伝子が変わる。ここまで解ってきたのです。そうすると同じ癌の患者さんが養生するのに、「治るかな、また今日は腹の塊が大きくなっている もうあかんのとちがうかな」という思いと、「治るで、きっと治るで」と思うのとでは、遺伝子の働きがもう全然違うのです。

 

さあ、こうなってきたら同じ養生といったって、「お前、どんな気持ちでやっているのか」それが問題や、こうなりますね。「なるほど、そうすれば昔から信仰だけで病気を治したというのはこれか」という訳です。ありがたい、ありがたいで治ってしまったではないかという。それは遺伝子の働きがそう変わってきたわけです。「いや、私はもうだめだ、もうあかん」とかそんなことを言っていたらそれは結局治る病気も治らない。遺伝子の働きが全然違ってくるのですからね。

 

だからこういう癌と仲良くする会というものが必要になってくるわけです。ここへ来ましたら、「ああ、あなたも癌ですか、私も癌で、こんなに元気です。」と言ったら、「ああ、そうか、それなら私もやっぱりやろうか」となってきます。今ここに来ておられる井畑さんと言われる、富山の方から来ておられる方は、お腹を4回切っておられるのです。切ったらまた出てきた。

 

普通だったら「もう私はあかんわ」となります。それがここに来られてからもう3年、4年ですか。4年、経ってますね。こんなに元気です。そうすると、4回も癌の手術をして4年経ってこんなに元気だと。

 

佐藤さんは何年になりましたか?この方はもうベテラン、大先輩ですね。だから診断、何を言っているかというようなものです。このように癌でも治ってくる。食べ方、心の持ち方、いろいろなことが原因で癌でも治る。

 

昔は癌が治ると言ったら、もう現代医学のお医者さんは全然信用しなかった。「癌なんか治るはずがない」。それが今は癌でも治るということを言われる医者が出てきたということです。

 

最初、癌細胞が正常細胞に変わるということを発見されたのが、京都大学の市川靖男先生です。これは1969年といいますから今から32年前です。先生は癌細胞、白血病の細胞を培養されるわけです。これはセンイ芽細胞の培養液で培養しますとその白血病の細胞が正常細胞のマクロファージに変わるということがわかったわけです。これを学会に発表された時に、学会ではものすごく大きなショックを受けたわけです。

 

「そうか、そんな白血病の細胞がマクロファージに変わるか」。これは細胞レペルでの研究で人間の体の中ではどうかはわからないけれど、そういう風に正常細胞に変わってくるということが解ったのです。

 

それから今度は癌が自然に治った人、これを調査したのです。これは大阪大学の第二外科におられた森武貞先生です。森先生が今からやはり30年前、31回の日本癌学会の総会で発表されたのです。これは日本の各地の病院、655の病院にずっとアンケートを出された。病院で癌が自然に治った患者があったらそれを報告してくれと、それを集めた。

 

そうしたら自然治癒例が153人。どう見てもこれはもう治ったとしか考えられない患者さんが153人。これを集めて日本癌学界で発表されたわけです。そうしたら「やっぱり癌でも自然に治るのだな」と。そういう風に癌が自然に治るというようなことがだんだんと明らかになってきたわけです。

 

更に今では遺伝子レベルで癌が正常になるということがわかってきたわけです。そして遺伝子の影響で癌になるということのメカニズム。つまりなんでその遺伝子が故障するのだろうということを研究し始めたわけです。これが紫外線とか放射線、それからウイルス、それから発癌物質、こういうものが我々の遺伝子を傷つける。その結果癌になってしまうということが解ってきました。

 

遺伝子のDNAは今度全部解明されましたが、我々の遺伝情報をもっているDNAを放射線だとか、紫外線が壊す。これから夏になってきますと太陽の光がきつくなってきますが、皆さんはこれをそのまま受けていると癌になりやすくなる。すなわち紫外線を受けるとDNAが傷つくわけです。

 

だからあまり日光をきつく受けている人は皮膚癌になりやすいわけです。船頭さんのように、海に出てものすごくきつい日光を受けている方はこういうところに癌が出来やすいのです。これを表皮角化症というのです。表皮角化症というのは癌の前段階ですね。これは神戸大学の皮膚科の市橋先生が調べておられますが、日光を強く受ける人たちは皮膚癌になりやすい。

 

そういう点では皆さんもこれから帽子を被って外に出る、私の師匠の西勝造先生は夏でも長袖のシャツを着ておられました。何故かというと、やはり日光は皮膚を荒らすのだと。皆さんでも自分の体を見てもわかりますように、顔の皮膚とお尻の皮膚と調べてごらんなさい。どちらがきれいかと。それはお尻の皮膚の方がずっときれいです。何故かというと日光を受けていないから。

 

そうしたら顔もお尻のように隠れるように、イランだとかアラビア人などはみんな顔を隠します。あれはやはり信仰の面だけではなく肌が、あの方々はみんな肌がきれいです。顔がきれいです。それは紫外線を受けないから。

 

それからウイルスです。ウイルスがこれも問題になる。今、ダイオキシンという環境ホルモンが問題になっていますが、この環境ホルモンが癌を引き起こすと大問題になっているわけです。そのダイオキシンがどんな作用をしているかということです。(転載中断)

 

記事の途中ですが、既定の文字数を超えそうなので、この続きは以下をご覧ください。