以下転記


「お腹が空いているというわけではないのに」

「さっきご飯を食べたばかりなのに」

「お腹がすいているかどうか、よくわからないまま」

なんとなく冷蔵庫を開けてみたり、近くにあるお菓子や食べ物に手が伸びてしまう……。


実はその行動、「エモーショナルイーティング」という名前が付けられています。

簡単にいうと、

「ストレス・寂しさ・不安・不満」といった心理状態を、「食べること」によって解消しようとすること。


■「エモーショナルイーティング」のサイン

・空腹でないのに食べてしまう
・無意識に食べている自分に、気付くことがある
・突然甘いものが食べたくなる
・食べ過ぎだと頭ではわかっているのに、セーブできない



■食べ過ぎてしまうメカニズム

1)ストレス

食欲は、胃袋ではなく、脳によってコントロールされています。

カギとなるのは、ドーパミンとセロトニンという2つの神経伝達物質。食事をすると、

「ドーパミン」が分泌されます。ドーパミンは摂食中枢(食欲)を刺激するので、少し食べると、よけいにお腹がすいてきます。反対にセロトニンは脳の欲求を満たし、心を落ち着かせて食欲を抑制します。


食欲を抑えるためにはドーパミンを出づらくして、セロトニンを出やすくすれば良いわけですが、

ストレスを受けるとドーパミンが分泌過剰になり、セロトニンが減少することがあります。

このため強いストレスを受けている人は、摂食中枢が刺激され、

イライラして過食に走りやすくなるのです。


2)栄養が偏っている

体は、必要としている栄養素が足りないと、それが満たされるまで“欲求”が発生します。

極端な食事制限をしていると、反動で炭水化物ばかり食べてしまったりするのはこのためです。


ダイエットに成功する人に共通するのは、

「過酷なダイエットをやめて、体が本当に欲しいものは何かを意識してを食べる」ということ。

そうすれば、余計な食欲が治まり、自然と体型もあるべき姿になるはずです。


また、「熱中できることを見つける」ことが良いとされますが、

これは「ダイエットから気を逸らすために」というよりも、

「ドーパミンを分泌させる」と考えたほうが良さそう。

他でドーパミンを分泌させていれば、食事に対して過剰なドーパミンが分泌されるということもないという考えから。


「食事を忘れて」何かに集中するって、実は脳のメカニズムのためだったんですね。

熱中できることありますか?