お腹が張る原因
冷えが胃腸の働きを低下させる
お腹の張りは膨満感といいます。食べたものがなかなか消化されずに胃や腸に残っていたり、腸にガスがたまっていることで感じるケースがほとんどです。
その原因として、まず考えられるのが お腹の冷え です。
薄着でお腹を冷やしたり、冷たいものを飲みすぎたりといったことから消化機能が低下してお腹の張りが起こります。
食事のかたよりもガスをためるもと
サツマイモなどの芋類や、大豆などの豆類は腸のなかで発酵しやすい食品です。
そういったものを多く食べていると、腸内にガスが発生しやすくなります。
肉類や炭水化物のとりすぎもお腹の張りを招きます。
また、不規則な食事や、かたよった食品のとり方をしていると、腸内で働く細菌に悪玉菌が増えてしまい、それが膨満感の原因に。排便のリズムがくずれてしまうのです。
抗生物質などの薬の服用が、腸内細菌のバランスを乱すこともあります。
ストレスや緊張が原因のことも
ストレスを感じたり、緊張したりすると胃腸の働きが低下します。
そのため、消化機能も低下してお腹の張りを感じることにつながります。
潜んでいる病気に気をつけて
胃下垂の人や、胃腸の働きがもともとあまりよくない人は、お腹の張りを感じやすくなります。
また、胃炎など、胃腸にトラブルが発生していることも考えられます。
女性の場合は、卵巣のう腫などで卵巣が腫れ、それが原因でお腹が張ってくることもあります。
長引くようだったら、内科や消化器科、婦人科などで相談してみましょう。
セルフケアとしてできることを
ゆっくり食べる
食事はゆっくり、よくかんで食べるのが消化をよくする基本の食べ方
。あわてて食事をすると消化に悪いばかりか、食べ物といっしょに空気も飲み込むことが多くなり、お腹の張りを生じます。
げっぷや、おならも多くなってしまうので、ゆっくり食べることを心がけましょう。
おしゃべりをしながらの食事も空気を飲み込みやすくします。
適度な会話は食事を楽しくおいしくしてくれますが、しゃべりすぎには注意してください。
また、炭酸飲料の飲みすぎもよくありません。
糖分のとりすぎにもつながるので、好きな人は気をつけましょう。
善玉菌で腸内をきれいに
腸内には何種類もの多くの細菌がすんでいて、
体によい働きをする善玉菌や、毒素を発生させる働きをする悪玉菌がいます。
善玉菌で有名なのは、乳酸菌やビフィズス菌。
乳酸飲料やヨーグルトで善玉菌を補給し、腸内をよい状態にしておきましょう。
チーズやぬか漬け、キムチなどの発酵食品にも含まれています。
善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす働きをするのがオリゴ糖です。
大豆の加工食品、タマネギ、ゴボウ、バナナなどに含まれ、
甘味料としても多くのものが市販されています。
ただし、食べすぎるとお腹をこわすことがあるので注意が必要です。
できることからコツコツと