著作物は著作権法によって保護されている。また、著作権法は親告罪、つまり著作権者による申し立てのみ受け付けることになっている。

これは著作物が著作権者によって正規に譲り渡されたケースを想定してのことである。

つまり、著作権法違反を見つけた者は著作権者に通知(通報)することしかできない。なお、人狼式各鯖のアイコンにおいて、私は見つけ次第、複数の著作権者への通知を行っている。

現状、人狼式各鯖に対して法的措置を取るかは各アイコン著作権者に一任されている。法的措置はなされないかもしれないし、準備中かもしれない。

そもそもガイドラインを逸脱した二次創作や無断転載については二つの考え方がある。

・逸脱することは可能な限り避ける(それが著作権者、著作物に対する礼儀である、もしくは、単純に法的措置を恐れて)。私はこの立場を取る。

・逸脱を認識しつつ、何らかの理由で意図的に逸脱する(例えば、表現技法としてそれが必要だから)。例えば『推しの子』のOPが『ゲッター』に変わったMADのように。

このどちらを採用するかは表現者の自由である。単体で完結する創作なら。

人狼式登録諸アイコンに於いては、後者、意図的な逸脱であることが自明の理とされている。これ以外の選択肢は現状の公開鯖では与えられていない(人狼式の設定、管理者のみアイコンの追加可能状態、とアイコンの選定によっては逸脱を避ける運用も可能である。人狼式のスクリプトは比較的軽量であるので、個人が借りる無料レンタルサーバーでの運用も可能らしいが、試したことはない)。

さて。

この『意図的な逸脱』は人狼式参加者、特に新しい参加者に十分に伝わっているのだろうか?

2000年代の『アップロードされたものは著作権フリー』という認識はもはや通用しない。いつ、人狼式各鯖は法的措置を受けても仕方がない状態なのである。それは皆が共有している認識であろうか?

どうもそれが心配なのである。