これは、あくまでも個人の見解や解釈であり、法律について言及しているところに疑問がある場合は、法律の専門家に相談すること。
筆者個人は、この見解や解釈を使用した結果得られる不利益に、なんら責任を負わないものとする。

1.対象
 キャラクターを使用した二次創作、およびその画像(など)。
 主に、キャラクターの出処がはっきりしていて、追跡可能なもの。なお、出処が複数のメディアにわたる場合も含む。
 (例えば、「ゆっくりしていってね!!!」のキャラクターは対象外である。が、「ゆっくりしていってね!!!」を描いた画像は画像製作者が著作権を持つ。)
 項目4.以降は、特定のサーバー群で提供されるゲームについて論じる。

2.法律的なあれこれ
 二次創作であろうと創作者には著作権がある。明示的に使用を許可されている場合にのみ、明示的に示された範囲内でのみ、複製して加工し、公開することが出来る。
 一次創作であればもちろん著作権がある。気の利いた著作権者であれば、『ガイドライン』という形で二次創作に使える範囲を明示してくれていることもあるが、全ての著作権者がそうとは限らない。明示がなければ、公開目的での複製や送信、二次配布は出来ない。
 写真であることがわかる場合、肖像権も存在する。特定のコミュニティで架空のキャラクターと結び付けられている場合であっても変わらない。特に、FF11の

 これらに違反すると、当然、罰の対象になるが、著作権は今の所親告罪であり、著作権者の告訴が必要である。告訴には時間と手間と金銭がかかるため、放置される場合もありうる。ただ、放置されたとしても、違反ではないということではない。
 また、著作者人格権における公表権、氏名表示権、同一性保持権についての遵守も必要である。

 なお、これを指摘し、著作権者に報告する者に「信義則」「クリーンハンズの原則」が必要かどうか、という点については、『著作権における告訴は著作権者のみが行える』ため、指摘者はクリーンハンズである必要はないものと考えられる(?)(無論、著作権者によって指摘者の著作権法違反が告訴される可能性はあるが、別の裁判である)。

3.『ガイドライン』や『使用許可の範囲』について
 著作権法(財産権)に規定された、公衆送信権(送信可能化権)等を譲り渡す際の条件に該当するとも考えられる。
 ただ、その旨が明示されていないため、ここでは創作者と使用者の間での取り決めと仮定する。

 ガイドライン等の遵守は少なくともクリエイション(創作)に敬意を払うための最低条件と考えられる。
 キャラクターの創造(設定資料的なもの)、造形(イラスト等)、描写(設定を表現に落とし込み、キャラクターを受け手と共有出来る状態にする)や(一次創作の場合)
 既存のキャラクターを使ったイラスト等の作成(二次創作の場合)、
 どちらにせよ、多大な労力と技術(身につけるにもコストがかかる)、資材(デジタル化に伴い高額化)が必要である。
 それらを無償で利用する場合は、最低限の敬意としてガイドラインを字義通り遵守することが必要ではあるまいか。
 指摘を受け、「○○の例があるから大丈夫」「これは禁止されている✕✕ではなく、○○だ」ではなく、
 「○○の例があるので使っても大丈夫か」という問い合わせからの回答や、「これは✕✕に見えるかもしれないが○○である」という確固たる証拠の提出がない限り、使用・表示を一時停止するべきではあるまいか。
 ガイドラインの遵守は、ガイドラインが善意で提供されているものであるが故に、ぎりぎりを攻めるべきではなく、完全にシロであるという認識を持って進むべきであり、できれば思考経緯や思考材料などを『誰でも閲覧可能で、改竄不可能な形で』残すべきである。
 『誰でも閲覧可能で、改竄不可能な形』というのはちょっと思いつかないし、この自覚もこの文書を書いているうちに得たので、過去の私は守れていない。

 また、フリーアイコンについては『常識的な範囲で』とだけ記されている場合もあるが、これについては後に述べる。
 なお、私の今のアイコンはフリーアイコンであり、配布元サイトが消滅している。証拠を持つ著作権者からの通告があれば、切り替える。
 (確か、mixiなどSNSでの使用が想定されているアイコンであり、pixivとtwitterは多分大丈夫だろうけど、ニコニコ動画はどうだろうか。
  ニコニコの動画内でも使ってるのは大問題ではある……ガイドラインに明示されてなかったような……)
 二次創作のフリーアイコンは、元となる一次創作のガイドラインや法律にも制約されることは言うまでもない。

4.襲撃および私刑による処刑のゲーム
 一部の『襲撃および私刑による処刑のゲーム』(俗に言う「人狼ゲーム」)において、多数の著作権法違反やガイドライン違反が見受けられ、その事実を認識し、隠蔽、糊塗しようとしているプレイヤーが存在することが確認されている。
 法律違反であり、かつ、クリエイションに敬意を払わない行動である。
 処罰されるのはサーバーを借りている人間だから大丈夫、だと考えているのだろうか。
 そういえば、サーバー管理人の名前も連絡先も、トップページにないのはなぜだろうか?

 ちなみにこの場合、フリーアイコンなら良いわけではない。「夏蛍」氏は使用目的を自由としているので問題ないが、「常識の範囲内で」とされた「ホチカドょぺる」氏のアイコンを使用するのはどうだろうか。
 『襲撃』や『私刑による処刑』を含むゲームに使うのは「常識の範囲内」かどうか。私はあまりそうは思えない。少なくとも、問い合わせて使用可能であるとの返答がないかぎり、使うべきではないと思う(『黙認』のケースはありえるが、『No』の返答が来た時点で使用不可能とするべきである)。

 また『ウマ娘プリティーダービー』のアイコンが多数見受けられる。『ウマ娘プリティーダービー』のガイドラインでは明確に暴力行為を禁止している。
 『襲撃』や『私刑による処刑』は暴力行為か?おそらくそうだろう。
 実在の競走馬をモデルにしたキャラクターを使用する、権利関係に敏感なゲームの二次創作アイコンを使用するのに適した場とは思えない、と思う。
 ただ、これも著作権者側の判断を仰ぐべきであり、明確な『OK』の回答がない限り(『黙認』は、この場合通用しないと考えられる。明示された禁止事項に抵触しているおそれがある以上、慎重にならざるを得ない)

 なお、「「人狼」のカードゲームを遊んでいる」というメタ構造による暴力行為の回避手段については、それを認めるべき描写がなく、認められないと考えられる。
 訴えられた時に試してみるのは自由だが。

5.使用・表示の一時停止、禁止という概念について
 使用・表示の一時停止とは、ゲームに使用することやログ閲覧時にそのアイコンを表示せず、代わりのアイコンを表示することを指す。
 禁止についても同様、元のアイコンを表示せず、代わりのアイコンを表示することを指す。
 技術的に出来ないという抗弁があるようだが、それはそちらのプログラムの都合である。