「1円会社」の使い道
皆さんご存じのように、「商法」の改正に伴い「会社法」ができ、そ
の内容により株式会社の設立が簡単に、そしてお金も掛けずにで
きるようになりました。
お金も掛けずに、と言うのは「資本金」に関してのことですね。
以前の株式会社の設立のためには資本金が「1000万円」無けれ
ばいけなかったのが、なんと「1円」の資本金でも良いとなった訳
です。
ただ、この「1円会社」なんとなく「胡散臭い」感じがします。
B to Bの取引では敬遠されることでしょう。
初めての取引ということで、相手の登記事項証明書を調べてみた
時に「資本金1円」だと分かったら、やっぱり引いてしまいます。
信用できません。
では、この「1円会社」まったく使えないのかと言えば、そんなことはありません。
「株式会社」という外見が重要視される場合には使えます。
例えば、ネット経由で商品を売る場合に、振り込み口座が「個人名」
の場合と「法人名」の場合と比べてみてください。
これは「法人名」の方が抵抗なくお金を振り込む事ができるのでは
ないでしょうか。
しかも、この場合に会社の登記簿謄本を取り寄せて調べるお客
は、まずいないでしょう。
あるいは「美容系サロン」の場合。
エステティックなどのサロン経営では、飲食業などと比べると法人
化している割合が非常に多い事に気づきます。
これはイメージの問題で、飲食業では、法人か否かはほとんど
必要ありません。
よく行く居酒屋が法人かどうかなんて誰も気にしません。
内容が大事だからです。
翻って「美容系サロン」の場合には法人化している事が多い
理由としては、個人経営より法人化している方がイメージが
いいからだと私は思います。
「株式会社 ●ア・デ・ボーテ 代表 だれそれ。」あるいは
「株式会社 ●フィアージュ 代表 だれそれ。」
美容系サロンは内容はもちろん、イメージが大事です。
そして当然の事ながら、このような「美容系サロン」の場合、女性
が経営者であることが圧倒的に多い訳です。
非難されるかも知れませんが、女性が経営者であり、しかも法人化
していることが、良いイメージをまわりに与えることになるのです。
しっかりした経営の店だと。
私がどうこうでは無く、やはり女性経営者に対する世間の目は多
少なりとも差別的に見ている事が有るように感じられます。
金融機関などもそうですが。
また同じ女性からもそう見られることも少なくありません。
これを法人化することで、それらを払拭できるのです。
イメージが良くなるのです。
このように「株式会社」の外見、イメージを利用したい場合には「1円
会社」も役に立つと思います。