トクモリザウルスのヤースーさんの動画。
ヤースーさんのお母さんが龍を見た、というお話。
動画の内容はこんは感じ。
ヤースーさんのお母さんが結婚して間もなくの頃、
ユタをしているおばあの手伝いでヤンバルの黄金山( くがにやま )に行ったそうな。
メンバーは、おばあ、おじい、お父さん、お母さんの4人。
黄金山のてっぺんに拝み場があって、そこで拝みの準備をしていた。
そのうち、おばあの拝みが始まったので、お母さんも手を合わせた。
しばらくすると線香の煙が氣になった。
何氣に見ると、線香から立ち昇る煙が2匹の龍になって絡み合い、天へと昇っていくのがはっきりと見えた。
お母さんは隣にいたお父さんに「あれ、見て」と言ったが、
「なにが」とお父さんは怪訝そうにするだけで龍は見えていないようだった。
拝みが終わり、お母さんは龍を見たことをおばあに告げた。
すると「ああ、よかった」とおばあが言った。
「2匹の龍が神様のところへ祈りを届けてくれたんだね」
そんなことがあってから何年か過ぎた。
ある日、お父さんの友達のところへ夫婦で遊びに行った。
山に友達のプレハブがあり、お父さんと友達はその前でおしゃべりをしていた。
お母さんと友達の奥さんは夕飯の支度をしていたそうな。
そのうち「水道の話」になった。
ここは山なので水道を引いてない。
近くに溜池はあるが、そこの水が使えたらねー、という話になった。
そこでお母さんと友達の奥さんは溜池を見に歩いて行った。
坂を下ると4メートルほどの溜池があったが、池のほとりの岩肌のところには洞窟があった。お母さんがじっと見ていると何か白いものがある。
よく見るとそれは、白い、綺麗な、メスの龍だということが分かった。
しかも溜池を囲うように黒い何かが動いている。
見るとそれは立派な髭をしたオスの龍だった。
ああ。この龍はツガイなんだ。
と、お母さんは思った。
そのことを友達の奥さんに話すと「何言ってるの」と不審がられた。
そのうちお父さんが来て「また何を見た?」と声をかけて来た。
「そこの溜池に龍がいる」
と言うと、お父さんの友達がこう言った。
「俺は向こうの山の上に龍がグルグル渦を巻いてるのを見たことがあるよ」
それを聞いて友達の奥さんが言った。
「あんたたち、何を言ってるの」
見えない人からすれば、お母さんと、お父さんの友達の言うことは不可解である。
そうこうしている間に夕飯になり、みんなで龍の話で盛り上がった。
「そう言えば、龍がグルグルしていた山はなんていう山なの?」
誰かが聞くと、お父さんの友達はこう答えた。
「黄金山っていう山だよ」
黄金山!
お母さんが、おばあの拝みの手伝いをしていた時、龍を見たのが黄金山だった。
これを聞いてお母さんも驚いたが、お父さんも驚いた。
お母さんが2匹の龍を見たと言っていたことは本当のことだった……と。
沖縄の人って、
比較的「見える人」が多いと聞くけれど、
見えない人に「見えたもの」を説明してもなかなか分かってもらえず大変らしい。
下手したら精神病と判断されてしまう場合もあるだろう。
ヤースーのお母さんは、お父さんの友達が「見える人」だったから話が通じたけれど
なかなか大変だよね。見えるのも。
でも少しずつ……
こういうことに寛容な世の中が来るといいな。
土日はブログをお休みします。
皆様、どうか佳き週末をお過ごし下さい。
