東京の端っこ在住。
22才の船員兼通信制大学生長女を筆頭に、専門学校生、高校生(2025年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
こんにちは。
清々しいほどに、いつも大好きな韓流アイドル・テギョン君を追っている侍ままんです。
次女が今年で19歳になりました。
成人年齢が18歳に引き下げられてからの我々の悩みといえば「一体何歳になったら成人を祝えば良いのだろう」これに尽きます。(笑)
それで一応は、各自治体で行われるいわゆる『成人の集い』ってやつが、今まで通り20歳になる人たちを対象に行われているということでしたので、「なあんだ。じゃあと1年かけてのんびり準備をすれば良いではないか」そう思っていたのです。
ところが現実は甘くなかった
次女が言うには、2027年の成人の日に向けて、闘いはすでに始まっているというのです。「友だちは皆んな振り袖の予約をしたって言ってるよっ」
そ、そんなバカな、、、
マンションを買うわけでもあるまいし、1年以上先の行事の予約をするなんてことがあってたまるかっっ
だがしかし、少し調べてみたところ、まことしやかに闘いは始まっているようでした。
焦った我が家は、狐に摘まれた気分でとりあえず見積もりを取りに行くことにしたのです。
最初に訪れたとある振り袖専門店では、午前6時から遡って埋まっていく2027年1月11日の着付けの予約が、現時点ですでに早朝4時半に達しているということで「ご契約はお早めに」と言われました
毎年最終的には、最高で午前3時まで予約が埋まっていくそうです。
何時間振り袖着てるつもりなの
そして、なんで皆んなして
同じ日にやるんだよ、、、
こういう融通の効かなさが、日本の非常に良くないところだと思っています。
前後1週間ずらすだけで、どれだけの人が救われることでしょう。
そして何より
私が驚いたのはその見積もり金額です
こちらのお店では、成人式当日の振り袖レンタル、着付け、前撮り、フォトアルバム、これら諸々合わせて【44万円】と言われました。
レ、レンタルですよね
振り袖って、買ったらウン百万円とかいうのは良く耳にしますが、借りても20万円〜30万円とかするものなんですねその上、帯や小物類を基本セットよりちょっとでも凝った物にしようとすれば、途端に「ランクアップ」と称して追加料金が発生するのです。それで気付けばペロッとプラス10万円とかになっている始末です。
言われてみれば、結婚式もこんなだった気がするねぇ、、、。
「一生に一度のことですから」
成人式についても、営業のお姉さんはそう言いますが、一生に一度振り袖を着たからって何だっていうんだよ
私個人としてはそう思ってしまうのです。
私自身の成人式を思い出してみますと、うちの母親の実家が美容室だったので、お店にある着物を着せてもらってヘアセットもしてもらって、庭で写真を撮って、それで終わりでした。中学校を卒業した直後に学区外に引っ越したので、式典に行くつもりもありませんでした。
ゆえに
成人式にかかった費用は【0円】です。
しかも、私はそれからほどなくして結婚しましたので、その写真はお見合いに使われるわけでもなく、ほぼ誰の目に触れることもないまま、今も実家に眠っていると思われます。
だって私、20歳で成人して、22歳で結婚して、24歳で第1子を産んだのです。
20歳以降の私の人生には、自分の20歳の姿を振り返る時間など、1秒もありませんでした。
だから、現在の私の認識はこうです。
「別に、あの写真すらいらなかったよね」
結婚が早かった人間に言わせれば、成人のお祝いもクソもねえそういう気持ちなのです。
もっと言うと、結婚式に掛かった費用さえもったいなかったと思います。
あのお金があれば、子どもたちを大学に行かせてやれたのに。
お金の価値が分かるようになるには、長い長い時間が必要みたいです。
それで、長女の成人式はどうだったかというと、長女も写真館で写真だけ撮って終わらせました。式典にも行きませんでした。
なぜならば、長女は中学3年生の2学期に東京に引っ越して来たのです。つまり東京の中学で過ごした期間は、半年だけ。
「ごめんなさい。正直、顔と名前が一致する人が3人くらいしかいません」
こういう事情で、式典には出席しませんでした。そして式典にさえ出席しなければ、5万円くらい払って、写真館で着付けをして十分立派なアルバムが出来てしまうのです。
我が家の成人式とは、今までこういう認識だったのです。
そこへ来ての【ほぼ50万円也】
感想は
「えほ、本当に振袖着るの
」
自慢じゃありませんが、旦那様、私、長女の3人の辞書には「普通」とか「一般的に」とかいう言葉がないんです。
自分がいらねえと思ったらいらねえ
そしてもっと言うと、お金とは経験値を上げるために使うものであって、思い出とか自己満足を満たすためとか、そういうのに使うのって意味なくねと、割りと本気でそう思っているのです。
だがしかし
次女は違うんです。彼女は【ザ・普通の人】なんです。というか、普通の人になりたいんです。
なぜならば
普通じゃない家で育ったから
とにかく、皆んなと同じように生きたいんです。それで良いんです。むしろそれが最高なんです。
「世の中に普通なんかねえんだよ」とか、そういうありきたりな言葉は(笑)もう聞き飽きているんです
うぜえの。
ただただ普通に紛れて生きて行ければそれで良い、革命とかマジでいらねえと思っている平和主義タイプが次女です。
だからとにかく、次女はハタチらしいことを普通にちゃんとしたいんです。
だがしかし、我が家の財政は現在火の車
なんてもんじゃない。
4月には次女と三女の入学がありました。入学準備に相当なお金が出て行きました。それから長女が海に出るための準備として、ICLの手術をしました。次女は自動車教習所にも通い始めました。さらに私は、今月保険の利かない歯の治療をする予定です。
そこへ来ての50万円です。
払えるわけがない。
しかもよ2027年の成人式なのに、契約の時点で、つまり今よ
全額支払えと言っているのです。
いや、、、何年か前にありましたよね
着物屋が成人式を目前に、倒産して消えた事件が。。。
残念ながら、世の中には全然あるんですよ、こういうことが
そもそも成人式しか需要がないような不安定な会社に、私の大事な50万円を突っ込むなんて絶対にイヤだ
一生懸命に営業をして来る若い女子社員たちだって、自分たちの会社の経営状況など把握しているはずがないのです。
もうさ。
心が汚れたオバはんは、純粋に「我が子の成長を祝う」ためなら金に糸目はつけないとか、そんな気分にはなれないのですよ。究極【祝う】というのは己の心の問題であって、別に他人に見せ付けるものでもなければ、形にするべきものでもない。
私が「めでたい」と思えば、それがお祝いなのである。
そもそも成人式という制度自体が怪しすぎる
誰が決めたんだよ、、、。
とね、いつも我が家ではこういう「概念」的なものにお金が払われようとすると、一悶着あるのですよ。
とにかく50万円というのが高すぎたのと、前払い制度に抵抗があり過ぎたので、私の中での一般代表とされる、長女の同級生の母である親友YKKに「成人式の着物はどうしたの」世の常識を聞いてみることにしました。
そしたら「撮影、振り袖レンタル込みで10万ちょっとだったよ」めちゃくちゃお得な情報を教えて頂きました。
な、なんだとぉぉ
https://www.studio-alice.co.jp/seijin/furiho/
口コミを見てみると
・生地が安っぽい
・他の子と柄が被りました
などのネガティブな意見が見られましたが、私に言わせれば「それが何か」って感じです。
はっきり言って、50万円と言われた前述の着物屋さんの着物だって、素人の私が見たら、ポリエステルに箔押しプリントやんというレベルでした。一応「高級絹織物」と謳ってはいますが、明らかに昔の反物とは全くの別物です。恐ろしく軽くて、むしろ着やすいとさえ思います。
そして現代のプリント技術は素晴らしいので、【映え】だけを求めるのであれば、例え織物でなくとも発色も箔押しも全く問題はありません。
昔の振り袖とは明らかに違うものですが、そこに何の問題があると言うのでしょうかそもそも【そこ】求めてねえし。
所詮は貧乏人です。
時代が時代なら、振り袖なんて物が着られる身分ではなかったのかもしれません。
だったら
金持ちの真似事で十分
私はそう思います。
しかもスタジオアリスは撮影日の当日払いでした。「だよね」
昨今はこういう、親に対して、よその子と比べて恥ずかしくないものを我が子に与えてあげましょう、という「幸せマウント商法」が流行っている気がします。
ランドセルしかり
夏休みの体験しかり
大学進学しかり
留学しかり
「うちはお金がなくて子どもに申し訳ない」とかいう親の意見を目にすることも珍しくありません。
これに対して、貧乏で育った私は声を大にして言いたい貧乏で悪いことがあってたまるか
うちの母ちゃんは言ったさ。「うちは貧乏だったけど、子どもはちゃんと育った
」それくらい自信を持って良いと思うのです。
貧乏でも、子どもは育つ
お金がないと子どもがちゃんと育たないとか、不幸になるとか、そんな強迫観念はマジで日本を滅亡させるための陰謀論だと思っています
成人式という子育て最後の節目に「うちには金がない」お子さんに理解してもらうことはとても大事なことだと思うのです。
あとは「どうでも良いことで
お金を無駄遣いするな」
成人するにあたって、親から娘への最後の教えになりそうです。
庶民の皆んな
幸せマウント商法にNOを突きつけようぜい