東京の端っこ在住。
22才のカジノディーラー兼通信制大学生長女を筆頭に、専門学校生、高校生(2025年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
こんにちは。
清々しいほどに、いつも大好きな韓流アイドル・テギョン君を追っている侍ままんです。







大海原へ旅立つにあたり長女には大きな不安があった。
万が一海賊に拘束されたり、海に投げ出されたりした時に、眼鏡がなくなったら私の人生は終わる。
そう。
長女の人生は眼鏡と共にあると言っても過言ではないくらい、めちゃくちゃ目が悪いのです。正確には強度の乱視で、眼鏡なしだと世界の全てがダブって見えるのだそうです。
極端な話、忍者アニメでいうところの分身の術みたいに見えるようで、例えば正面から人が来た場合、どこまでがその人の『本体』か分からないのだそう。
もはや眼鏡なくしては渋谷のスクランブル交差点など到底渡れない、そういうレベルです。
そしてそれがあまりに年々悪化していくものですから、一度詳しい検査をしてもらうことにしました。
結果は、特に目に病気があるとか言うことではなく、俗に言うめちゃくちゃ目が悪いだけだから安心してねというものでした。
しかし同時に、ここまで目が悪いといくら現代科学を駆使したところで、眼鏡では対応可能なレンズがあと2段階しか残されていないという事実が発覚しました。
いまですら眼鏡屋さんで眼鏡を作ると、レンズを取り寄せるのに10日も待たされるのです。
そしてコンタクトレンズを試したこともあるのですが、なぜかコンタクトだと気持ちが悪くなってきてしまうのとドライアイのため、装着時間は3時間が限界だったのです。ウルトラマンみたいだなあ、、、
そこで医者から提案されたのがICLという、眼球内にレンズを埋め込む視力回復手術でした。費用はおよそ40万円ほど。
非常に魅力的だけれども、周囲にそれをやったことがある人もいなければ、実現するには情報が少なく不安な状況でした。
だがしかし。
皆さん溺れるものに神は手を差し伸べてくれるものです。
長女の彼氏『瀧君』にそれを伝えたところ、瀧君のお父さんがかつて働いていた病院に、ICLの第一人者と呼ばれる先生がいたことが分かったのです。そこから紹介を受けて受診することになりました。そういうわけで初回の検査は、瀧君が一緒に付き添ってくれました。
精密検査の結果、問題なく手術が受けられることが分かったものの、やはり乱視が強すぎるため費用は通常の倍である80万円と言われました。スイスにレンズを発注して2カ月かかるということです。
スイス製のレンズを装着する女。
私の脳裏に浮かんだのは『メーテルボクは機械の体を手に入れるんだ
』星野鉄郎でしたね。(笑)
かつてのSFファンタジーは現実になったんですよ皆さん
そして三女の高校受験の結果が出た後に、私から30万、旦那様から30万、自分で20万を負担し、めでたくレンズを発注致しました。
それで昨日が、念願の肉体改造手術(笑)の日で、私も同伴して参りましたよ〜。
日帰り手術でしたが、一応半日入院というイメージで個室を一部屋あてがって頂きました。これがめっちゃ良い部屋だった。
さすが80万円払っただけのことはある何もしない私はその快適な部屋で、長女の手術が終わるのを、ただひたすらにダラダラ過ごしながら待っていました。


近くのお洒落なカフェで
サンドイッチをテイクアウト
オバはんはただの旅行気分でした
とにかく受付けが朝イチということで、通勤ラッシュに揉まれながらかなり早い時間から出掛けて行きました。
入院手続きを済ませ、着替えなどの事前準備を終えると『今日の2番目の手術になりますね』と伝えられました。
手術室に入ったのが9時過ぎ。手術自体は10分程で、何がどうなっているのか訳が分からないうちに終わったそうです。
ただ一度だけ、レンズを挿入する際に目の前が真っ暗になったそうで、それが唯一『めっちゃ怖かった』と言っていました。
その後個室に戻り、安静にしながら昼食を食べて、午後イチの診察で異常がないことを確認して帰宅。
昨日は1日、目を保護するためのゴーグルを掛けて過ごしましたが、やはり長年眼鏡生活をしてきましたので『ゴーグルがあった方が安心する』と言っていましたね。
そして元々、会社の人から船上生活をするにあたってサングラスがあると良いよ、と言われていたこともあり、道すがら眼鏡屋さんに寄って『度なし』のサングラスを購入して帰りました。
『眼鏡屋に来て、視力検査をせずに帰れる日が来るなんて』えらく感動していましたね。
見え方については、術後すぐから『めっちゃ見える』と感動しており、違和感や痛みは全くないそうです。
そして今日も朝イチで術後健診に出掛けていましたが、先ほど速報がありました。
視力が2.0に回復した
すぐさま『ドラクエみたいだね。おめでとう。マサイ族万歳』と返しておきました。
これまでは眼鏡の度が強すぎて、どうしても空間が歪んで見えていたそうです。今日からは全てのものが普通に見えると言って喜んでおります。
そして何より、眼鏡のない自分の素顔に会うのが10年ぶりくらいだと言って『私ってこんな顔だったのか』いまさら自分の顔との対面に感動していました。
君はずっとそんな顔だったよ。
それにしても。
瀧君は長女の運命を変えるために、時空を越えてやって来たのではないかと、私はいよいよ疑っているのです。
瀧君いつもありがとう
長女の人生【第二章】
始まり始まりです。