東京の端っこ在住。
22才のカジノディーラー兼通信制大学生長女を筆頭に、専門学校生、高校生(2025年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
こんにちは。
清々しいほどに、いつも大好きな韓流アイドル・テギョン君を追っている侍ままんです。
ついに、最強フリーターを名乗る(?)我が家の長女が、豪華客船の船員になるべく、北九州市小倉にある『日本サバイバルトレーニングセンター』へと向かいました。
とにかく名前がすごくない
【日本サバイバルトレーニングセンター】よっ。聞いただけで絶対に近寄りたくないじゃんっ
私の中ではランボー宜しく、ゲリラ兵養成所のイメージしかありません
ところが調べてみると、冷凍食品のニッスイが運営している至極健全な施設のようでした
安心したよっ
非合法組織がやってるのかと思った
それでこの日本サバイバルトレーニングセンターで長女たちが何をするのかというと、『万が一』船が転覆するような事態になった時に備えて、生き残る術を学ぶのだと言います。
だがしかし個人的には正直、巨大船舶が転覆するような事態が起これば、9割9分の人は生き残れないような気がしています。だけれども、万が一そんな悲劇が起こったとして、めちゃくちゃ運良く生き残った人がいたとしたら。その時は何とか頑張って生き延びて、絶対お家に帰ろうねという、そういう1%の人に向けた訓練なんだと理解しております。
誰が1%になるかは分からない。だから船に乗る人は一応全員やっておこうね、って趣旨だと思います。
それで前情報によれば座学とプールでの実習があるという。『座学なんか寝る自信しかない』とか言っていましたが、風の噂で『我々が受ける講習は30万円くらい掛かっているらしい
』という未確認情報が流れてきました。
『そんなに高額な講習とは知らなんだこれは寝ている場合ではない
』そう思ったそうですが。。。
何より、生きるか死ぬかの瀬戸際を迎えた時に必要となる知識を、居眠りで聞き逃すことがあっては元も子もありません。
耳の穴かっぽじって拝聴しなされ
それで、記念すべき第1日目を終えて送られてきた長女の感想は、、、
どうやら初っ端より、高所からの入水訓練があったみたいです。
これは想像するに、船が沈没する際に船に巻き込まれて沈むのを待つか、自ら先に海に飛び込むかの二択を迫られた時の対応なんだと思いますが、、、
素人考えでは、もはや【どっちもどっち】としか言いようがない気もします、、、
私も体育の授業で経験しましたが、水泳を習ったことのない素人が飛び込みだなんて、まさに自殺行為。それも何mだか知りませんが一応『高所』と銘打っているのですよ。
恐ろしや〜
そりゃあ走馬灯も見えたでしょうよっ
ホントに君の人生は面白過ぎる
普通に生きてて『そこ』に迷い込む人など、そうそういないと思うのよ。
でもさ、これも絶対に運命だと思う。
だって私が覚えている限り、長女が小学生だった頃の理想の職業は『ミステリーハンター』か『珍獣ハンターイモト』でしたからね。おめでとう
確実に近付いてると思うよ
長女とそんなやり取りをしていたと思ったら、今度は次女からラインが来ました。




面接に行ってソッコーその場で採用が決まったらしいです。どんだけ人足りてないのよ
正確な雇い主はNHKの番組制作会社みたいですが、NHKのテレビ番組のセットを設営するお仕事だそうです。
大道具って、すげえ大変なんじゃないの
私は葬儀専門の花屋で働いていますが、なぜか花屋なのに白木造りの祭壇を組み上げたり解体したり、日々そういう力仕事もやっております。当然めちゃ大変
正直女性がやる仕事じゃありませんが、人手がなければ背に腹は代えられない。男性と一緒に同じことをやっていれば、そりゃあ見た目がオッサン寄りになったとしても仕方がないんじゃないってな具合です。
それで私の場合は、幼少期からスラム街の少年たちと崖登りをして遊んだ過去があったり、野人のような父と一緒に庭に穴を掘ったり落ち葉を集めたり、大工仕事なんかをして育ってきましたので、一般的な女性に比べたら断然そういうサバイバル的な男ノリには慣れているのです。
それに引き換え。
うちの子たちは、だいたい普通の現代人の女の子として育ってきました。
私のガーデニング仕事すら、手伝った試しがありません。
それなのに大道具のお仕事なんか勤まるのでしょうか私が思うに、かなり体育会系でワークマン寄りの仕事だと思うんだけど、分かってるのかな
下手したら安全靴とか履くレベルなんじゃないの
それでも本人は『女子でも大丈夫って言われたよ楽しそう
』と言って、至って乗り気です。
私は、君にはおキレイな仕事が向いてると思って、美術高校を勧めたのだよ。
それで高校ではマッキントッシュを駆使したグラフィックデザインを学んでいました。お洒落で良いじゃない
ところが3年やってみて次女は言ったのです。
『ずっと座ってる仕事は向いてない』
誰
一体誰のDNAなのっ
誰か一人くらい座っていられるやつはいないのかっっっ我が家
結局フタを開けてみましたら、この春
長女も次女も明らかに『サバイバル』の方向に歩みを進めているじゃあないですかっ
何だろうね。
もう人間って、己の運命からは逃れられないのかも知れない。
どんなにきれいに育てても、古(いにしえ)の時代に組み込まれたDNAの意志に、我々は抗えないのではないでしょうか。
そもそも21世紀だからって、きれいな仕事だけが勝ち組とは限りません。
個人的には、人間のDNAには太古の記憶が残されていて、昔やっていた馴染みある仕事が一番心地良いって事実が存在していると思っています。
例えば、子どもって絶対に『どんぐり』を見たら拾わずにはいられないじゃないですかあれって絶対に、どんぐりを食料にしていた時代の記憶がそうさせているんだと思うんです。どんぐりが心に語りかけてくるんですよ『拾って
』と。
だって親が拾えって言わなくても勝手に拾い始めますよね、しかも大量にあの集中力たるや尋常じゃありません。
あとは棒ね。大人になった今でさえ『良い棒』が落ちてたら拾いたくなりませんかそれで『これ◯◯に使えそう
』って想像するだけでワクワクしませんか
結局こういうDNAの底から湧き上がってくる興味に蓋をして、無理矢理空調の効いたオフィスで事務仕事なんかやろうとするから、現代人はストレスが溜まるんだと思っています。
ですから、うちの子たちも色んな経験を積んだ結果、やっぱりDNAの意志には逆らえずサバイバルに戻って来ちゃったんだと思います。
もしもやってみて、あまりにも辛いんだったらやめれば良いと思います。とにかく自分に何が向いているかなんてやってみないと分かりません。
最近強く思うのは、人はお金のためだけには働けません。それは何かしらの学びや好奇心を満たしてくれる有意義な時間を過ごしたいという本能があるからだと思っています。
皆さまも本能の声に耳を傾けると、より楽しい人生が見つかるかもしれませんよ。
年齢を重ねるごとに、本能に沿った生き方をしてあげたいなと感じる、今日この頃でございます