東京の端っこ在住。
21才のフリーター兼通信制大学生長女を筆頭に、高3、中3(2024年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。
お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
こんにちは。
清々しいほどに、いつも大好きなテギョン君を追っている侍ままんです。
『82年生まれキム・ジヨン』
皆さまこちらをご存知でしょうか
これ何年か前に、韓国の書籍としては異例の大ヒットだと話題になっていたことを、つい先ほど思い出しました。
というのも『私の夫と結婚して』を見終わったあとに、オススメ一覧に映画版が出てきたので何となく見てみたのです。
スゴイねコレ
何がスゴイって、、、
『私の夫と結婚して』が明らかなるドラマだとすれば『キム・ジヨン』には全くドラマがありません。
特に『これ』という出来事は何も出てこないのです。只々82年生まれの女性の日常を静かに追っているだけ。それなのに止めどなく涙が溢れ出て胸が締め付けられるのです。
女性にとって結婚とは
子育てとは
ちなみに私は78年生まれです。
キム・ジヨンとは4つしか変わらないほぼ同年代です。
この作品は、人によっては『これのどこが面白いの』作品が言わんとするメッセージが見つけられない人がいるかもしれません。
それくらい何も起こらない。
だがしかし、何も起こらない日常の中に生まれる暗黒の渦、これに呑み込まれていく苦悩は、分かる人間には分かりすぎるのです。
そして我々に最も絶望を与えるのが、主人公キム・ジヨンの夫が『めちゃくちゃ良い人』だってことです。
コン・ユだよ、コン・ユ
オレたちの永遠の憧れコン・ユだってばよ
見た目も良ければ中身もあり得ないくらい優しい。はっきり言います。現実にはあんなに素敵な旦那様は存在しません。
大抵の場合妻に何か起これば、男というのは全てを女のせいにして逃げ出します。
そういうもんです。
それなのにキム・ジヨンの夫はどこまでも優しいの
我々は結婚生活における不満の原因は、ほとんどが夫にあると思っています。それが事実であるかどうかはさておき、そう思うことであきらめが付くのです。
人のせいにしないとやりきれない、互いに相手のせいにして自らを正当化しながら何とか形を保っているのが、昨今の夫婦なのではないでしょうか。
それなのに、コン・ユがめちゃくちゃ良い旦那様なんですよ
分かりますか
我々は旦那がポンコツだから幸せになれないと信じて生きているのです。それなのにキム・ジヨンは【夫がコン・ユなのに】それでも苦しみ藻掻いているのです。
これ以上の絶望があるでしょうか
コン・ユでもダメなのか、、、
我々の絶望は計り知れない。
これを見たら、流石に韓国の出生率が1を切っている現実を受け入れるしかありません。コン・ユでダメならもう結婚なんか無理だよ
近ごろは、東京でも実子を持たない方の葬儀が目立ってきております。
喪主の欄に『姉』『妹』『姪・甥』『その他』というのも珍しいことではありません。
豊かな国の少子化問題
相当に深刻だと思います