東京の端っこ在住。
21才のフリーター兼通信制大学生長女を筆頭に、高3、中3(2024年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。
お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
こんにちは。
清々しいほどに、いつも大好きなテギョン君を追っている侍ままんです。
北海道旅行3日目
稚内での観光を満喫し、再び札幌へ向かうべく【特急宗谷】に乗り込んだ我々を待っていたのは、大自然の洗礼でした。
【特急宗谷】は特急ですので、本当は早く走りたいのです。ところが度々急ブレーキを掛けて止まることがあります。その度に流れるアナウンス。
『ただ今、シカが線路に立ち入ったため停車しております。』出発から1時間で3回ほど止まったと思います。
そしてついに『ただ今、シカとの接触がありましたので、車両点検のためしばらく停車致します。』
シカとの接触とは
シカとぶつかったってこと
私もね、自分でレンタカーを運転して稚内の大地を300キロほど走ったので分かります。マジで、めっちゃシカがいるんだよっっっ
そんでホントに急に出て来るの
こっちはさ、道路も広いし誰も走ってないし、目的地は遠いしってことで、気持ち的にはスピードを出して走りたいところなんです。でも要所要所に『鹿飛び出し注意』の立て看板が出てくるわ、実際道路脇にシカの群れがいて、そこから平気で車道を横断して来る姿を目撃しているわで、やっぱり、いつシカが出てきても止まれるくらいのスピードしか出せないんですよ。
そもそも借りてる車だし、壊したら大変じゃん
一度、道路脇の丘の上から勢い良く下って来て車道に降り立ったシカが、我々を導くように車の前をピョンピョンと進んだかと思ったら、そのままガードレールを飛び越えて崖下に消えていったことがありまして、、、
あの跳躍力があるのだったら、逆もまた然りで、崖下から突然車道に飛び上がって来ることもあるんじゃねえのっっっと想像してしまって、それ以降『鹿ミサイル』に怯えながら慎重に運転をしたものです。
そういう経験があるからさ〜。『シカと接触致しました』というのを聞いたら、本当にもう、どんなに注意をしても避けられないんだねってことを理解しましたよ。
そして思わずにはいられない。
列車と接触したシカは、今どうなっているのだろうか
それまでも運転士さんは目視で確認をしながら、スピードを緩めたり時には停車したりしながら、極力シカとぶつからないように運転をしていたわけです。
まさかトップスピードで衝突したということはないだろう。恐らく状況的には、止まり切れずにぶつかってしまったと、多分そういうことだと思うのです。
そういう時、シカは一体どういう状態なのだろうか、、、
死んでいるのか、生きているのか。
しばらくすると『これからシカを撤去致しますので、列車を少し動かします。ご注意下さい。』冷静な口調でアナウンスがあり、数メートル前進して列車は再び止まりました。
シカを撤去するとは
誰が
どうやって
シカは生きてるの
列車を動かしたということは、シカが車輪に挟まったりしていたということなのっ
空想家としては、もう想像が脳内を駆け巡って落ち着かないわけですよ。
生きていたら暴れるかも知れないし、死んでいたとしても、デカい個体だったら相当な重さがあるはずです。
死んでいる生き物を動かす大変さは、まあまあ知らなくはないので余計に気になるところなのです。
さっきまで真っ白なシャツを纏って、車内を行き来していた乗務員のお兄さんが、急に息を荒げながら血まみれのシャツで現れたら、オレはどうしたら良いんだーーーー
札幌に着いた時、車体が血まみれだったら、オレはどうしたら良いんだーーーー
一人でうろたえていたのですが『シカの撤去が終了し、車体に異常がないことを確認しましたので、15分遅れで運転を再開致します。』列車は、何事もなかったように再び走り出しました。
たった15分でシカを撤去して、車体の確認までしてしまうとはっっっ
彼らは、一体どんな特殊訓練を受けているというのだろうかっっっ
調べてみたら、JR北海道における去年1年間のシカ及びクマとの接触事故は3千件ですって。365日で割ったら1日8件以上です。
尋常じゃない数字ですよね
その度に、誰かがシカを撤去しているということですクマだったらもっと大変そうだっ
私が思うに、いまは札幌⇔稚内を移動するのに5時間半かかっているのですが、もしもシカとの衝突を考えなくて良いとしたら、スピードを上げてもっと短い時間で走行できそうです。
北海道でシカが増えすぎて問題になっていると聞いたことはありましたが、実際に体験してみると想像以上に深刻な問題であることが分かりました。
すべては人間の都合に過ぎないのですが、相手が生き物であるだけに、こちらの要望だけを通すのは中々難しいでしょう。
世の中には、旅に出ないと分からないことがたくさんあるようです。
経験するって大事だよっっっ